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上司の3人に1人、部下の半数が「本音を言えていない」 サーモスの新プロジェクト『ココロの温度差ラボ』が調査

舌肥

魔法びんのグローバル企業として、人と社会に快適で環境にもやさしいライフスタイルを提案するサーモス株式会社は、2025年7月18日(金)より、人と人との心の温度差によって生じるさまざまな問題に向き合う『ココロの温度差ラボ』プロジェクトを開始。プロジェクト第一弾の取り組みとして、上司と部下との心の温度差に着目した調査を実施した。

『ココロの温度差ラボ』とは?

食べものや飲みものの保温や保冷はもちろん、人々の生活に寄り添う取り組みを行ってきたサーモスは、新たなチャレンジの一環として『ココロの温度差ラボ』を設立。本プロジェクトでは、人と人との間にある「心の温度差」に着目し、物理的な温度にとどまらない「人と人とのちょうどいい関係」を追求していく。職場における上司と部下の「本音で向き合えない」実態の調査や、公式Xアカウントを開設し、温度差を感じた時に使える「ひとこと」や関係構築に役立つ情報や、本音を言えない職場で「ちょうどいい関係」を探る上司と部下のショートドラマを今後公開予定。

『ココロの温度差ラボ』公式Webサイト:https://www.thermos.jp/kokoronoondosa
『ココロの温度差ラボ』公式Xアカウント:https://x.com/kokoronoondosa?s=11

プロジェクト第一弾“上司と部下の温度差”に関する調査を実施

近年、多くの業界で人手不足が課題であり、人材の定着のためにも、上司・部下間の円滑なコミュニケーションの重要性が高まっている。上司と部下がある程度本音を言い合えるような関係を築くことが、心地よい職場環境を作るために必要であると考えられる。しかし、同調査の結果、上司の3人に1人、部下の半数が上司あるいは部下に本音を話せていないと回答した。その一方、部下あるいは上司に本音を伝えられている人の方が、成長実感や新しい仕事への挑戦意欲が高いなど、「本音モチベーション」とも言えるプラスの効果が明らかになった。さらに、上司の8割、部下の6割は上司あるいは部下との関係性を良くする努力が必要と答えており、立場に関係なく多くの人がちょうどいい関係を探る必要性を感じていることがわかった。

■調査結果詳細上司の3人に1人、部下の約半数が「本音で話せていない」

上司あるいは部下と本音で話せているか質問したところ、「本音で話せていないと感じる」と回答した人は、上司の33.3%、部下の49.0%だった。上司の3人に1人、部下に至っては約半数が本音で話せていないようだ。

本音を言えない理由は、上司「嫌われたくない、ハラスメントが怖い」、部下「期待していない」

本音を言えない理由を聞いたところ、上司の理由上位3つは「踏み込みすぎると不快に思われる可能性があるから(42.0%)」、「ハラスメントと言われるのが怖いから(42.0%)」、「部下が何を考えているか分からない(39.0%)」だった。一方で、部下の理由上位3つは「話が通じず無駄だと思うから(42.9%)」、「遠慮してしまうから(33.3%)」、「報復や評価への影響が怖いから(23.8%)」という結果に。上司は「部下に嫌われたくない、ハラスメントが怖い」気持ちが強く、部下は「上司に期待していない」気持ちが強く表れており、互いに歩み寄りづらい構図が明らかになった。

本音を言える関係は仕事のモチベーションにも影響

部下のうち、「仕事を通じて成長している実感があるか」と質問したところ、本音を言えている人は言えていない人に比べて、成長実感があると答えた割合が26.7ポイント高い結果に。上司に焦点を当てても、部下に本音を言えている人はそうでない人より35.0ポイントも成長実感が高いと回答した。

それ以外にも「会社のために貢献したいと思うか」、「新しい仕事に挑戦したいと思うか」、「自分を優秀だと思うか」、「自分の希望に沿った業務に従事しているか」といった項目でも上司・部下ともに本音を言えている人の方が10~30ポイント近く高い結果となり、本音を言える関係を築くことで仕事にプラスの影響が及ぶ「本音モチベーション」とも言うべき実態が明らかになった。

1on1でも“本音で話せない”という現実…

普段の業務上のコミュニケーションを超えて、上司と部下が話し合う場として設けられている「1on1」。できるだけ本音で話すための機会として設けられているが、実際にはそうとは限らないようだ。

「1on1では上司あるいは部下と本音で話せると思いますか」という質問に対して、上司の34.7%、部下の50.3%があまり思わない、全く思わないと回答。さらに、上司あるいは部下に本音を言えていない人に限ると、上司の71.0%、部下の83.7%があまり思わない、全く思わないと回答。1on1の機会があっても、日頃から信頼関係が築けていないと特別本音を話せるようにはならないのだろう。

上司の8割、部下の6割が関係性をよくする努力が必要と回答

1on1をはじめ、本音で話せない人が多数いる実態があるものの、「上司あるいは部下と心地いい距離感を作るための努力をするべきか」という質問に対しては上司の78.6%、部下の62.7%が強く思う、やや思うと回答。本音で向き合えていない現状が浮き彫りとなる一方で、上司・部下ともに関係性をよくする努力の必要性を感じている人が多い結果となった。

【調査概要】
調査目的:上司と部下のコミュニケーションの実態把握
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年6月26日(木)~30日(月)
調査対象:600名(1on1を実施している上司300名、1on1を実施している部下300名)

本音で話せない、でももっと関係を良くしたい…。そんなもどかしさを抱える上司と部下は少なくないようだ。サーモスの『ココロの温度差ラボ』は、そんな“ココロの距離”に注目し、“ちょうどいい関係”のヒントを届けてくれるプロジェクト。職場をもっと心地よいものにするために、ちょうどいい、あたたかいコミュニケーションとは何か、この機会に考えてみてはいかがだろうか。

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