横須賀学院高校吹奏楽部 一体感のある演奏目指し 県最高賞で東関東へ挑む
横須賀学院高校の吹奏楽部が、8月12日に行われた第73回神奈川県吹奏楽コンクールB部門で同校初の最高賞「朝日新聞社賞」を受賞した。9月14日(土)に横浜みなとみらいホールで開かれる東関東吹奏楽コンクールへ向け、目下練習に励んでいる。
東関東では、金賞の中から上位3校が、B部門の全国大会といわれる「東日本学校吹奏楽大会」の出場権を得る。昨年は銅賞と涙をのんだ。部長の土屋虎太郎(こたろう)さん、高野想乃(その)さん、江原有咲さんは「今年こそは」と意気込み、「最低でも金賞を獲る」と目標を語る。
出場メンバーは中学3年から高校2年までの29人。同部は他校と比べ3年生の引退の時期が早く、今年の5月頃から新チームとして始動している。コンクールまでの練習期間が短いため、自由曲は比較的難度の高くない「吹奏楽のための狂詩曲九頭龍大神の伝説による」を顧問の碇(いかり)健太郎教諭が設定。和のテイストの曲で、部員一人ひとりが奏でる音色にこだわり、一体感の演出を目指す。「県では、音色にまとまりがなかった」と部長らは振り返り、「学年ごとのミーティングを通して雰囲気づくりを大事にしている。全員が1分1秒を大切にする姿勢で練習に打ち込んでいる」と話す。
碇教諭は「新生チームで良い意味で余裕がなく、必死さが彼らの推進力になっている」と分析する。2014年以来の東日本出場へ向け、活動は熱を帯びている。