来秋、お台場で国際芸術祭「東京お台場トリエンナーレ2025」を開催
「東京お台場トリエンナーレ2025」記者発表会会場アーティスティック・ディレクターの山峰潤也、三木あき子、建畠晢
2025年、お台場で初めてとなる国内外の現代アートの祭典「東京お台場トリエンナーレ2025」が開催されることとなり、都内で記者発表会が行われた。
幕末には砲台として築かれた人工の島であったお台場地区は、埋め立てと造成を繰り返し、東京の新たな土地として様々に機能し、観光地としても国内外に広く知られている。
第1回のテーマは、「泰平の眠りを覚ます上喜撰 ー野生とカオスと新世界ー」。この言葉は、幕末にペリー提督が率いる黒船が浦賀に来航し、開国を迫った時に詠まれた狂歌(註)から借りたもの。当時の社会の慌て振りを「蒸気船」(黒船)から「上喜撰」(眠気を覚ます高級茶)に揶揄したジョークとして知られてきた。
遺跡と整備された街並みが共存するお台場地区で、先端的なアートの力によって非日常的な魅力に満ちた景観をもたらすことを目指す。
アーティスティック・ディレクターを務めるのは、建畠晢、三木あき子、山峰潤也の3名。
参加アーティストは、草間彌生や笹岡由梨子、東京藝術大学小沢剛研究室などが立ち上げたプロジェクト「ヤギの目」、自らの身体を使ったパフォーマンスを行うフランス人の作家のアブラハム・ポワンシュヴァルら約40組を予定している。
「東京お台場トリエンナーレ 2025」は台場公園、フジテレビ本社屋・湾岸スタジオ、日本科学未来館などで、2025年10月18日(土)~12月25日(木)に開催。
料金など詳細は来春以降、随時発表される。
「東京お台場トリエンナーレ2025」キービジュアル