1日3つ食べても飽きない!90年以上の歴史を持つ、お茶の老舗がつくるソフトクリーム【札幌】
北海道には、おいしいソフトクリームがたくさん!
今回は、札幌の地下鉄駅から徒歩圏内の北海道ソフトクリームラリー2025対象店を紹介するシリーズ第2回です。
第1回は、バナナの上にソフトクリームが乗っている(!)など、個性派フレーバー続々の店をご紹介しましたが、今回はお茶の老舗が作る、こだわりのソフトクリームのご紹介です。
お茶の玉翠園
店内に一歩入ると、いい香りに包まれます。
札幌の地下鉄東西線・バスセンター前駅から徒歩2分、「お茶の玉翠園」。昭和8年、1933年に創業した日本茶専門店です。
たくさんの種類の茶葉があるのはもちろん、お茶の老舗だからこそのソフトクリームも人気なんです。
3種のソフトクリームを通して、平日でも客足が絶えない、人気店の魅力をお伝えします。
①雪萌えパフェ
お茶の老舗だからこそのおいしさが楽しめるのが、「雪萌えパフェ」。
ミルクソフトの下に、北海道で長期熟成させた抹茶を練り込んだ、抹茶アイスクリームと、十勝の粒あんが入っています。
この抹茶アイスが、「本物だ…」と染み入る濃厚さ。
もちろん粒あんとの相性も抜群で、粒あんの上にかかった炒り玄米のサクサク食感も楽しめます。
ミルクソフトも、牛乳を煮てコクを出すところから手作りしているという、こだわりの味。牛乳、抹茶、あん…優しいおいしさが詰まった、贅沢なパフェです。
②ソフトクリーム
牛乳の味をしっかり楽しみたい方には、シンプルなソフトクリームもあります。
コクがあるのにさっぱり食べられます。
ソフトクリームを提供し始めたのは15年ほど前から。
代表の玉木康雄さんは、「小さなころから牛乳が好きで、小学生のころにアイスクリームの工場見学に行ったのがすごく楽しかった。20年くらい前からソフトクリームを出したいと思っていたんだけど、すべて北海道産の食材にしたくて、そろえるのに数年かかった」と話します。
ソフトクリームに限らず、スイーツやドリンク・軽食メニューは北海道産にこだわっていて、冬限定のおしるこに使う白玉は、いろいろな店を食べ歩いても見つからず、自家製にしたそう。
玉木さんは、「うちは食べものにお金をかける家で、静岡のあそこのウナギがおいしいと聞けば飛行機に乗っても行くような家だった。小さなころから家族でフレンチや和食のシェフとの交流もあったし、小学校5年生で魚もさばけたくらい。そのころの経験が今に生きているなと思う」と話します。
店内には、お店の屋上に巣箱を設置して作った非加熱のはちみつや、エゾシカ肉をほうじ茶で煮て佃煮にした「雪もみじ」などのオリジナル食品も並びます。
「トーストにバターを乗せて、このはちみつをたっぷりかけて食べると、『あ~、しあわせ~!』って思うんだよね。これだけ好きなものたくさん作って、どれだけ食いしん坊なのかがわかるでしょ?」と楽しそうに笑います。
それだけ食が好きで、おいしさを追求している方が作っているんだなと、店内を見渡しても、実際にソフトクリームを味わっても、納得感があります。
③雪萌え抹茶ラテ
こちらもお茶の老舗ならではのメニュー。
ソフトクリームに、抹茶をたっぷりそそいでくれます…!
「濃厚」の一言。甘すぎない、抹茶好きの方にはたまらない一品だと思います。
ご覧いただいたとおり、私はこの日、立て続けにソフトクリームを3つ食べています。
「大丈夫?」と気遣ってくれる玉木さんに「大丈夫です!おいしいので!」と答えると、笑いながら「実はわたしも、うちのソフトクリームを1日に2~3個食べてるんだよね。自分で1日2~3個食べられないようなソフトクリームは売らない」と話していました。
この日も平日の日中にもかかわらず、常連客や観光客が次々と訪れていました。
少しだけ落ち着いたタイミングで、店内でソフトクリームを食べていたお客さんたちに「おなか冷やさないようにね」と、あたたかいほうじ茶をサービスしてくれました。
手が空いたときだけの特別サービスです。
このほうじ茶がまた、一口飲むとびっくり。お茶ってこんなにおいしくいれられるのか…とプロの技を感じました。
日本茶インストラクターでもある玉木さんは、札幌市内の小学校でもお茶の栄養などについて授業をしています。
お店でもお茶をいれながら、日本茶が持つカテキンやカフェイン、ビタミンなどの栄養素や、おいしいいれ方について教えてくれるのですが、そのお話がとってもおもしろくて、ついつい長居したくなります。
たくさんの種類の中から、どれが自分の好みや体調に合うのかも相談に乗ってくれます。(私もついお茶も買って帰りました)
ソフトクリームをきっかけに、日本茶の魅力も知ることができる「お茶の玉翠園」。
心休まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
【お茶の玉翠園】
〇北海道ソフトクリームラリー2025参加店
〇住所:北海道札幌市中央区南1条東1丁目1番地
〇営業時間:午前8時~午後6時(土曜日のみ午前8時~午後4時)
〇定休日:日曜祝日
〇駐車場:なし
文:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は取材時(2025年7月)の情報に基づきます