上越市南城町1のパン店「ソフィー」6月28日閉店 地産地消にもこだわり32年
新潟県上越市南城町1のパン店「おいしいパンの店ソフィー」が2025年6月28日で閉店する。同店は自家製天然酵母を使ったライ麦パンや地産地消にこだわったパンなどが人気で32年にわたって営業してきたが、製造責任者の山崎秋男さん(76)と妻で代表取締役の美矢子さん(76)が加齢による体力の低下を感じ、やむなく閉店を決めた。
《画像:6月28日で閉店する「おいしいパンの店ソフィー」》
1993年に秋男さんが社長を務めていたガソリンスタンドなどの運営会社の一部門として、同市鴨島3にオープンした。秋男さんは学生時代に哲学を研究しており、店名は英語で哲学を意味する「philosophy(フィロソフィー)」から名付けた。
その後2012年には、上越大通り沿いの現在地に移転。秋男さんは当初はオーナーだったが、64歳からパン製造を学び、自らパン職人となった。
《画像:カレーパンやメロンパン、調理パンなどが並ぶ店内》
フランスパンをはじめ、長野県産ライ麦を使ったカンパーニュやクルミ入りのパン・オ・ノア、ライ麦の割合に応じたハンブルガーといったドイツパンなど本格的なハード系パンが充実。また食パンやあんパンといった定番商品のほか、地場産のフルーツや野菜、特産品を取り入れたデニッシュや創作パン、上越産のもち性大麦「はねうまもち」を使った各種パンなどを販売してきた。
《画像:はねうまもちを使った食パンや各種ライ麦パン》
ドイツ伝統のクリスマス菓子に高田の四季をイメージし、こしあんやはすの実あんなどを入れた4種類の「シュトレン」は、上越市が優れた特産品などを認証するメイド・イン上越に選ばれていた。
《画像:4種類のシュトレン》
閉店は昨年から検討していたという。高田地区に開店予定のパン店が同店の一部メニューを引き継ぐことも検討している。
《画像:閉店の日までパン作りに励む秋男さん(左)と美矢子さん》
6月5日に店舗に閉店の貼り紙を掲示し、SNSでも告知した。「閉店を知って来店し、涙ぐむお客様もいました」と美矢子さん。秋男さんは「本当に長い間、ありがとうございました」と話した。
営業時間は午前8時〜午後4時。日月曜は定休。
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