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ホワイト企業辞めるべき?大企業10年目、自分に市場価値を感じられない。【motoさんのお悩み相談室】

求人ボックスジャーナル

ホワイト企業辞めるべき?大企業10年目、自分に市場価値を感じられない。【motoさんのお悩み相談室】【求人ボックスジャーナル】はたらき方やキャリアを考える機会を創出するメディア

ビジネスパーソンが抱える仕事やキャリアの悩みに、転職・仕事のプロがお答えする「お悩み相談室」。

今回のテーマは「ホワイト企業辞めるべき?大企業10年目、自分に市場価値を感じられない」です。昨今、「仕事が緩すぎて成長実感が得られない」と転職する人が増えたという話を見聞きした人も多いのではないでしょうか。そうした企業を表す「ゆるブラック」という言葉も生まれ、職場におけるやりがいや成長機会を重視する風潮は今後もますます強くなっていくと言えるでしょう。

今回質問にお答えいただいたのは、新卒で地方ホームセンターへ入社後、マイナビやリクルート、スポットライト(現:楽天ペイメント)など7社を経験されたビジネスパーソン・motoさん。

ホワイトすぎる環境ゆえに自分の経験やスキルに自信が持てないビジネスパーソンは、今後のキャリアをどのように考えればよいのでしょうか。詳しく伺いました。

Question

ホワイト企業辞めるべき?大企業10年目、自分に市場価値を感じられない。 新卒で金融サービスに入社して10年目で、営業と事業企画の経験があります。かなりのホワイト企業で、残業は少なく、給与も福利厚生も高水準。年収も1000万に届きそうなところです。一方で仕事はというと、トップダウンな社風ということもあり、会社のルールに則って進めるだけでやりがいはありません。30代後半にもなればある程度の役職と給料が手に入るとは思いますが、このままで良いのだろうかという不安や迷いが常にあります。居心地の良さでこのまま残るか、転職してやりがいの感じられる仕事にチャレンジするべきか悩んでいます。 (金融サービス/事業企画/新卒10年目/ 32歳男性)

自分の市場価値を知るために、転職活動を始めてみる

現職に残るか転職するか悩んでいるとのことですが、前提として今の自分の経験やスキルで転職できるのか、望むような転職先があるのかなど、現状を把握できているでしょうか。厳しいことを言うようですが、もしかすると今の状態ではどこにも転職できない可能性も決してゼロではないと思います。

前提として、金融業界は年収水準が高いため、同水準の年収か今より高い年収を叶える転職がしたい場合、転職先も限られてきます。同じ金融業界での転職であれば今の年収を維持できるかもしれませんが、そうすると現職と社風が似ていて、せっかく転職したのに今と変わらずやりがいが感じられない……となってしまう可能性もあります。もちろん年収を下げてでもやりがいを重視した仕事に就きたいというのであれば構いませんが、おそらくそれは望んでいないでしょうし、個人的にもあまりおすすめしません。

ですので、いきなり現職に残るか転職するかを考えるのではなく、まずは今の自分にどのような選択肢があるのかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。選択肢を知るためには、まずは転職エージェントに登録して相談してみるのが良いでしょう。

今回の質問内容をエージェントに伝え、今の自分にどれくらいの市場価値があり、転職するのであればどのような転職先があって、どれくらいの年収になりそうかを聞いてみる。その上で、もし転職エージェントが紹介してくれる求人で気に入るものがあれば選考を受けてみても良いでしょう。とにかく、 まずは転職活動をして客観的な意見を聞いてみる のが一番だと思います。

今すぐ転職ができないのであれば、現職でスキルを磨いていこう

転職活動をしてみた結果、今の自分では望むような転職先がないという場合は、将来的にどのようなスキルや経験を得れば転職ができるのかを把握しましょう。そして、そのスキルや経験を現職で身につけることに注力します。

自分が望むようなスキルや経験を現職で身につけるには、それをやらせてもらえる環境を勝ち取らなければなりません。その過程で上司や会社との交渉も必要になってくるでしょう。

トップダウンの社風とのことなので、自分の要望を通すのはなかなか難しいかもしれません。そうしたときには、上司や会社に対して 「ギブアンドテイク」 の姿勢で話を持っていくのがおすすめです。会社の売上を上げるために自分には何ができるのかを伝えて、その対価として自分のやりたいことができる環境を用意してもらえるように交渉するのです。

社内で自分の価値を発揮し、それを上司や会社に認めてもらうことが、自分が希望する環境を手に入れるために大切なことです。こうして将来的な転職に必要なスキルや経験を身につけていくと、 おのずと自分の市場価値も上がってくる でしょう。

自分にとってのやりがいを明確に

おそらく、今の会社に長年勤める中で仕事もマンネリ化してしまい、他にやれることがあるのではないか、このままでいいのかという漠然とした不安があるのではないかと思います。ただし、こうした悩みを抱える人がやりがいを求めて転職したときに「やっぱり前職のほうがよかった」と後悔するパターンも少なくありません。なぜなら、自分にとってのやりがいとは何かを明確にせず、「転職すれば何かが変わるのではないか」となんとなく転職してしまうからです。

現時点では仕事においてやりがいが大事だと思っているかもしれませんが、本当にそうなのかを今一度考えてみてください。本当にやりがいさえあれば年収や役職は下がってしまっても問題ないと言い切れますか?改めて自分の中での優先順位をきちんと把握してみてください。ここを見誤ると「転職をしてやりがいは手に入れたけれど、年収が下がったせいでモチベーションも下がってしまった。前の会社のほうがよかった」という事態にもなりかねません。納得のいく転職をするためには、 自己分析をしっかりと行うことも重要 になります。

現在10年目とのことなので、転職するには良いタイミングだと思います。まずは外の世界を知ること、その結果を踏まえて自分は何を優先して仕事を選ぶのかをしっかりと考えてみてはいかがでしょうか。

プロフィール

moto(戸塚俊介)

1987年長野県生まれ。新卒で地方ホームセンターへ入社後、マイナビやリクルート、スポットライト(現:楽天ペイメント)など7社を経験。自身の転職経験をもとにした転職ノウハウやキャリア観などの発信がSNSを中心に話題に。現在はmoto株式会社、HIRED株式会社の2社を経営。

代表著書 『転職と副業のかけ算(扶桑社)』『WORK価値ある人材こそ生き残る(日経BP)』 企業サイト moto株式会社/HIRED株式会社 X(旧Twitter) moto (戸塚俊介) ブログ 転職アンテナ

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