韓国で苦戦するルックHD 「スマイソン」の取り扱いを開始するも第1四半期は前期比46%減と大幅な減益
「A.P.C.(アーペーセー)」や「マリメッコ(marimekko)」「イル・ビゾンテ(IL BISONTE)」など、主に欧米の婦人服ブランドを展開するルックホールディングス(以下、ルックHD)は5月13日、2025年12月期の第1四半期決算を発表した。売上高は126億6900万円(前年同期比9.1%減)、営業利益は5億円(同46.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億6100万円(同46.0%減)と減収減益だった。
国内は冬物セールが苦戦し、春物商品も販売が低調だったことから、売上高は63億6200万円(前年同期比3.3%減)、営業利益は4億6200万円(同25.1%減)だった。ルックHDは英国のステーショナリーとレザーグッズのブランド「スマイソン(SMYTHSON)」の販売を開始し、3月には「ロンハーマン(Ron Herman)」とコラボレーションを実施したものの、婦人服ブランドの販売減を補えなかった。
また、韓国は政情不安や物価上昇などの影響で内需の低迷が続いており、売上高は58億4700万円(前年同期比15.4%減)、営業利益は1億4300万円(同67.3%減)となり、大幅な減益となった。欧州でも苦戦している。主力の卸売事業で受注額が減少したため、売上高は7億400万円(前年同期比3.0%減)、営業利益は7800万円の赤字(前年同期は9800万円の赤字)だった。
ルックHDの2025年12月期の連結業績予想は、売上高は550億円(前年比0.5%増)、営業利益は26億円(同2.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円(同3.9%増)としている。