セイコーグループの中間期決算は営業利益が前年同期から63%増となる133億円
セイコーグループは11月12日、2025年3月期の中間期決算を発表した。売上高は1510億100万円(前年同期比15.0%増)、営業利益は133億5100万円(同63.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は86億6700万円(同38.0%増)と大幅な増収増益だった。
セイコーグループの海外での売上高比率は46.4%で、中間期決算は前年同期から9.3%増加し700億円を計上した。国内での売上高は同20.4%増と2桁の伸びとなり809億円だった。
売上高構成比の67%を占めるエモーショナルバリューソリューション事業(以下、EVS事業)は、「グランドセイコー(Grand Seiko)」などの時計や銀座の「和光」などを展開しており、高級品市場が活況でインバウンドの後押しもあり、第1四半期の勢いを継続して国内での時計の売り上げが大きく伸びた。EVS事業の売上高は1017億円(前年同期比13.0%増)、営業利益は136億円(同43.3%増)だった。
精密部品やセンサーなどを手掛けるデバイスソリューション事業は、医療向けの小型電池の売り上げが好調で、売上高は303億円(前年同期比9.8%増)、営業利益は11億円(同373.6%増)だった。情報ネットワークシステムやデータサービスなどを手掛けるシステムソリューション事業は、前年度に実施したM&Aによる収益貢献もあり、売上高は235億円(同24.5%増)、営業利益は23億円(同6.0%増)だった。
セイコーグループの2025年3月期の通期業績予想は、売上高は3060億円(前年比10.5%増)、営業利益は180億円(22.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は115億円(同14.4%増)を見込む。