キャンピングカーの洗車方法とは?必要な道具や注意点を徹底解説
キャンピングカーを長く美しく保つためには、適切な洗車が欠かせません。しかし、一般的な乗用車とは大きさも構造も異なるキャンピングカーの洗車には、乗用車とは違う注意点があります。この記事では、必要な道具や正しい洗車手順までを徹底解説します。
キャンピングカーの洗車方法
キャンピングカーの洗車方法には、大きく分けて「自分で洗う」と「プロに依頼する」の2種類があります。どちらを選ぶべきかは、自分のキャンピングカーの大きさや使用頻度、予算などによって異なります。また、自分での洗車をメインで行い、何回か使用したタイミングでプロに依頼するといった併用もおすすめです。次に、2種類のキャンピングカーの洗車方法について、詳しく見ていきましょう。
自分で洗う
自分でキャンピングカーを洗車することには、多くのメリットがあります。まず最大のメリットは費用を抑えられることです。プロに依頼すると1回あたり1万円以上かかることも珍しくありませんが、自分で行えば水道代と洗車道具の費用だけで済みます。初回の洗車では洗車道具の費用がかさみますが、一度購入した道具は2回目3回目の洗車にも使えるため、トータル的に見ると費用を抑えやすいです。また、好きなタイミングで実施できる点も大きな利点です。週末や天気の良い日を選んで、自分のペースで愛車を洗車できます。
一方で、自分で洗車する場合のデメリットとしては、時間と労力がかかることや、特に初心者の場合は洗車方法の知識不足から車体に傷をつけてしまうリスクがあることが挙げられます。傷の心配がある場合には、プロに依頼すると良いでしょう。
プロに依頼する
プロにキャンピングカーの洗車を依頼することは、時間がない方や完璧な仕上がりを求める方におすすめの方法です。プロの洗車サービスでは、専門的な技術と高品質な洗車用品を使用するため、素人では難しい隅々までの清掃や、光沢のある美しい仕上がりが期待できます。特にツヤやコーティングにこだわりたい方には、プロへの依頼がおすすめです。一方で、費用がかかってしまうデメリットもあるため、予算に合わせて依頼を検討するようにしましょう。
キャンピングカーは洗車機を使用できない
キャンピングカーの洗車には、洗車機を使用できません一般的な洗車機は乗用車向けに設計されており、高さ制限が約2m程度に設定されていることがほとんどです。一方、キャンピングカーは多くの場合2.5m以上の高さがあるため、物理的に入ることができないか、無理に入れようとすると車体上部が洗車機に接触して大きな損傷を受ける危険があります。また、キャンピングカーには通常の自動車にはない様々な外装パーツが取り付けられています。洗車機の強力なブラシやローラーがこれらのパーツに接触すると、破損や変形の原因になることも、洗車機を使用できない理由の1つです。
キャンピングカーの洗車に必要な道具
キャンピングカーの洗車に必要な道具としては、以下のものが挙げられます。
バケツ脚立カーシャンプー洗車用ブラシ水アカクリーナー虫取り用クリーナー洗車用ブロワー洗車用のクロス水アカ防止スプレー
また、高圧洗浄機があると、より車をキレイにできるためおすすめです。初心者の場合には、必要な道具のみを揃え、慣れてきたら追加の道具の購入を検討しても良いでしょう。
キャンピングカーの洗車手順
キャンピングカーをキレイに洗うためには、以下の手順で洗車することがおすすめです。
ルーフを洗う側面を洗う水滴をふき取るボディを保護する
次に、初心者でも洗車できるように各手順を詳しく解説します。
ルーフを洗う
キャンピングカーのルーフは最も汚れやすい場所ですが、高所で洗車が難しい場所でもあります。そのため、安全を考慮して洗うことが重要です。洗車手順は、以下の通りです。
ホースやバケツで水をかけ、大まかな汚れを落とすシャンプーを付けたブラシでルーフの奥から手前に洗うすぐにすすぐ
ルーフに太陽光パネルやスカイライトがある場合は、傷つけないように周囲を丁寧に洗い、無理な力はかけないよう注意します。
側面を洗う
ルーフの次は側面を洗います。洗車は基本的に上から下へ、前から後ろへと進めるとムラなく効率的に洗車できます。道具は柔らかい洗車スポンジやマイクロファイバー製ミットを使用し、硬いブラシは避けた方が良いでしょう。また、力を入れすぎず、スポンジの重みで洗うと傷がつきにくくなります。洗剤は必ずカーシャンプーを使い、窓やドア、デカールなど特殊部分は専用クリーナーを使うと効果的です。洗い終わったらすぐにすすぎ、水滴が残らないよう注意します。
水滴をふき取る
側面が洗えたら、水滴をふき取ります。水滴が残っていると水垢やシミの原因になるため、くまなくふき取ることが、キレイな車体につながります。水滴をふき取る場合には、柔らかく吸収性の高いマイクロファイバークロスがおすすめです。
ボディを保護する
水滴をふき取れたら、ボディを保護するためにワックスやコーティングを行います。また、ワックスを付ける際には車体が完全に乾いた状態で、直射日光を避けて行うのがポイントです。自分で洗う場合にはワックスでも十分ですが、よりキレイに保ちたい場合には、プロが行う専用の素材でのコーティングもおすすめです。
キャンピングカーを洗車する際のポイント
キャンピングカーを洗車する際のポイントとして、以下の3点を意識してみてください。
屋根に上らない洗剤が換気口に入らないよう注意する冬場はこまめに洗車する
上記のポイントを意識することで、自分やキャンピングカーの安全を守りながら洗車できます。それでは、各洗車する際のポイントを確認しましょう。
屋根に上らない
キャンピングカーの屋根に上ることは非常に危険なため、避けるようにしましょう。転落するリスクが高いだけでなく、屋根は体重を支える設計になっていないことが多いため、へこみや傷の原因になる可能性があります。そのため屋根を洗う際には、脚立や柄付きブラシを使うようにしましょう。
洗剤が換気口に入らないよう注意する
キャンピングカーの洗車で特に注意すべき点は、洗剤が換気口に入り込まないようにすることです。洗剤が換気口から内部に侵入すると、内装がはがれ、カビの発生、電気系統のトラブルなどを引き起こす可能性があります。キャンピングカーには複数の換気口があるため、洗車前にはすべての換気口の位置を確認し、マスキングテープや専用カバーで保護することがおすすめです。
コーティングという手段も
また、毎回の洗車が大変だと思う方は事前にコーティングをするのもおすすめです。
外観を長くキレイに保てる
紫外線や酸性雨、黄砂、鳥のフンなどから塗装を守ってくれる。ツヤ感が長持ちし、劣化や色あせを防止!
洗車・お手入れがラクになる
汚れや水を弾く「撥水効果」があるため、汚れが付きにくくなります。洗車の回数や手間が減って、旅の準備も時短になります。
長期的に見るとコスパがいい
再塗装や修理のリスクが減る=メンテナンス費の節約になります。売却時にも高値がつきやすくなることもあります。
傷つきにくくなる(特にガラスコーティング)
小傷やスリ傷からボディを守るバリア効果があります。林道や狭い道路を走るときも安心感があります。
素材の劣化防止(特にFRPボディ)
キャンピングカーはFRP(強化プラスチック)製の外装が多いですが、これも劣化します。コーティングで変色やヒビ割れの予防になります。
まとめ
キャンピングカーの洗車は、一般的な乗用車とは異なる特別なケアが必要です。洗車方法は「自分で洗う」か「プロに依頼する」の2つから選べますが、コストや仕上がりを考慮し、用途に応じて使い分けるのが理想的です。特に重要なのは、洗車機を絶対に使用しないことで、洗車機の使用には高さ制限やパーツの破損リスクがあります。洗車に必要な道具はバケツ、洗車用ブラシ、カーシャンプーなどの基本セットから始め、徐々に揃えていくとよいでしょう。洗車時のポイントとして、安全のため屋根には上らない、換気口に洗剤が入らないよう保護することを意識してください。定期的な洗車は見た目だけでなく、キャンピングカーの寿命を延ばし、資産価値を維持するための重要なメンテナンスです。この記事で紹介した方法を参考に、愛車を大切にケアしていきましょう。