齋藤さんの新刊冊子 地名に刻まれた郷土史 名付けの由来を平易に解説
横須賀の地名の由来を歴史的背景とともにわかりやすく解説する冊子『よこすか愛しているかい?知れば知るほどもっと楽しい横須賀散歩』を日の出町で飲食店を営む齋藤秀一さんが発行した。昨年2月に刊行した第1巻の続編。今回は田浦・逸見・衣笠・大津・浦賀地区から44カ所を取り上げている。
例えば全国に数多ある「船越」の地名。多くは土地が海の両側に面してくびれている場所で陸上に船をあげて越させたことに由来しているが、横須賀では付近にある景徳寺の御本尊の十一面観音が船で流れ着いたという伝説があり、「船でお越しになったことからその名が付いた」と齋藤さん。古くからある地名は『新編相模国風土記稿』などの文献を読み込み、地域の古老にも取材を重ねるなどして解き明かしていった。
昭和に誕生した「二葉」は、資料が見つからず苦戦したが、地域住民から情報提供があり、二つの市営団地が向き合うように建設された様を植物の二葉(双葉)に見立てたもので、付近で和菓子店を営む店主の発案で生まれたことがわかった。
冊子はクラウドファンディングや寄付で集めた約50万円を原資にして500部製作。2月9日(日)に本町の市民活動サポートセンターで開かれる「のたろんフェア」で先行販売する。一般販売は2月15日(土)の市制記念日で、齋藤さんの「やきとり竜馬におまかせ」で扱う。1冊600円。
問い合わせは【電話】046・825・8727