父の死、夫の死…これからは何がしたい?お買い物で出会った人に聞いた人生模様【今日ドキッ!】
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
1万円好きにお買い物していいので…お買い物について行ってイイですか?
買い物について行かせてもらい、その方の人生模様を探る“お買い物ドキュメンタリー”。
今回、取材に協力してくれたのは、「ザ・ビッグ豊平店」。
一体、どんな人たちが買い物に来ているのでしょうか。
1人目:新米ママが語る亡き父との思い出… 広瀬 美紗保さん(33歳)
番組スタッフ:「今日は何を買いに来られたんですか?」広瀬さん:「食材がなくなってきたのと離乳食を今食べているので。もうちょっとで8か月です」
取材に協力してくれたのは、広瀬 美紗保(ひろせ・みさほ)さん。
夫とあおい君の3人暮らしです。
夫とのなれそめを聞いてみると…?
広瀬さん:「マッチングアプリで知り合って、結婚して1年ちょっと経ちました」
スマホで出会いを探せるサービスを利用し現在の夫と結婚!
沢山の利用者の中から夫に惹かれた理由は…?
広瀬さん:「誠実な人だなっていうのは伝わってきてましたね」
今日の晩御飯は夫のリクエストの餃子!
番組スタッフ:「結構餃子はリクエストされますか?」広瀬さん:「そうですね、結構多いです。焼くだけのやつを買っちゃうんですけど、子どもを育てているとあんまり頑張れないので…」
番組スタッフ:「この野菜は何に使うんですか?」広瀬さん:「ニンジンは離乳食です。手作りしています」
離乳食はバランスを考え、できるだけ手作りにこだわるという広瀬さん。
息子のあおい君もご満悦です!
父と同じ医療の世界で…孫への最後のプレゼント
現在、育休中の広瀬さんの職業は看護師。
広瀬さん:「いま美容外科に勤めていて。昔は脳外科の病棟にずっとにいました。母が看護師で父も医者でその世界しか知らなくて」
ちなみに、夫も看護師の人材派遣をしている会社で働いているんだそう。
広瀬さん:「最近いろんなことあって。4月25日に父が亡くなったばかりで」
思春期の頃は、父との喧嘩も多かったんだそう。
広瀬さん:「家を抜け出して遊びに行ったことがあって、それがバレたときは“人間のクズだ”とまで言われて、携帯をとられてリセットされて」
一方で、父と同じ医療現場で働くうちに、父を尊敬する気持ちが強くなりました。
広瀬さん:「昔『家族で開業したら儲かるんじゃないか』って言ったことがあって。けど父は食べるために医者やってるんじゃなくて、医者をやるために食べているみたいなことを言っていて」
お金を稼ぐよりも医療関係者として大事なことがあると教わりました。
広瀬さん:「がん治療とかを最前線でやりたいっていう気持ちがあるって言っていて、それはなんかずっと残っていて尊敬できる父だなっていう風に思っていました」
広瀬さんの父の満(みつる)さんにとっては、初めての男の子の孫だったいうあおい君。
広瀬さん:「最後のプレゼントが五月人形だったんですよね。結局見せれずに、このあいだ亡くなっちゃったって感じで、それを見せたかったなって」
ここでお買い物終了!
合計金額は7,994円でした。
これから家族でしたいことを聞いてみると?
広瀬さん:「息子にいろんな景色を見に一緒に行きたいなと思ってます。9月に沖縄に行ってくるので」
番組スタッフ:「初めての飛行機?」広瀬さん:「そうですね。ドキドキですね」
2人目:突然、夫との別れ…支えてくれたのは子ども達 大野 智恵美さん(54歳)
番組スタッフ:「今日の晩御飯は何になりそうですか?」大野さん:「う~ん、まだ考え中で、ちょっと…」
番組スタッフ:「1万円までお支払いするので買い物ついて行ってイイですか?っていう企画をしていまして」大野さん:「ホントですか、わかりました。大丈夫です」
続いて取材に協力してくれたのは、近所に住むという大野 智恵美(おおの・ちえみ)さん。
4人のお子さんがいるお母さんです。
3人の子供は独立し、現在は23歳の娘さんと2人暮らしだという大野さん。
普段はホテルの宴会場で働いています。
他にも様々な職業を経験したそうで…
大野さん:「車屋さんで事務やったりとか保険の仕事をしたりとか」
大野さん:「おそばを買いたいので…ミョウガがあるからおそばとかいいかなって。おそば好きです。おそば屋さんにもいました。かき揚げとかつくったりしました」
そんな大野さんが作った天ぷらがこちら!
衣は小麦粉と卵、水を混ぜ、片栗粉を少し入れることがポイント!
あえて少しダマが残る程度にするとザクザク食感に仕上がるんです。
番組スタッフ:「娘さんと2人暮らしとのことですが、20年間ずっと2人?」
大野さん:「いえ、家族たくさんいたんですけど、主人が亡くなってからそれぞれみんな生活をしだしてっていう感じで。4年ぐらい経ちました」
夫は清掃会社を経営していたんだそう。
異変が起きたのは突然のことでした。
あぜんとしたあの日…子どもの存在が支えに
大野さん:「夜中に急に胸が痛いってなって、トイレに行って帰ってきたら足を引きずっている感じだったので救急車を呼んで…一件目のところでは対処できないってなって。次のところに行って、すぐ手術に入ったんですけれど、先生が来られて『お亡くなりになりました』みたいな感じだったので。もう何とも言えない。あっという間というか…あぜんとするし、いろんな気持ちが」
大野さん:「今でも、急だったのでいろいろ思い直すことはあるんですけど。無我夢中っていうか、周りのことをこなすことで日々を過ごしていた。でも、周りのご夫婦とかで2人で歩いてるところとか見ると、なんか寂しくなりますね。すごく思い出します」
そんなとき支えてくれたのは、子供たちの存在でした。
大野さん:「小さいころ忙しかったんですけど、どんどん大きくなるにつれてみんな色々サポートしてくれるっていうか、そういうのがすごい助かりました。たくさん泣きたくなったりするので、そうなったときにそばにいてくれるっていう存在がやっぱりうれしいです」
大野さん:「すぐ泣いちゃうので、こういう話」
大野さん:「子どもの好きなおやつをいただこうかな…チョコレート好きですね」
家族での一番の思い出を聞いてみると…
大野さん:「子どもたちとキャンプ。いろんなところ行ったりしたので、一緒にいろんなところ行けて楽しかったかな」
最近、子どもたちと一緒にハマっていることがあるんだそうで…
大野さん:「ライブを見に回ってるっていう感じですね。THE ORAL CIGARETTESとか、Vaundyとか。ロック系な感じで。子どもたちと行くことが多いかなと思います」
ここでお買い物終了!
合計金額は…4,093円でした。
子どもたちとどんな人生を過ごしていきたいか聞いてみると…
大野さん:「父親の分も“それぞれの生活が幸せであるということが実感できる生活”を送ってほしいなというふうに思っています」
▼連載|買い物について行ってイイですか?
※掲載の内容は番組放送時(2025年5月16日)の情報に基づきます。