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「健康寿命日本一」の静岡県で今年2月から始動!医療の未来を切り拓く「ヒト表現型プロジェクト」。あなたも医療の未来を変える一人になりませんか?

アットエス

静岡県は男女とも健康寿命が日本一!

皆さん、はじめまして。私は静岡市にある「SBS静岡健康増進センター」所長の古賀震です。当センターは県民の健康づくりをサポートする拠点として、人間ドックなどの各種健診や健康増進のための情報提供を行っています。

さて、県民の皆さんは静岡県が男女とも「健康寿命日本一」の県だとご存知でしょうか(令和6年12月、厚生労働省調査)。平均寿命が「何歳まで生きるか」を指すのに対し、健康寿命は「介護などに頼らず自立して生活できる期間」、つまり「元気に過ごせる年数」を意味します。

県の調査では、「運動」「食生活」「社会参加」の3つの要素で望ましい生活習慣がある高齢者は、そうでない高齢者に比べて長生きする傾向があることが分かっています。そこで県は、この3つを「健康長寿の3要素」として啓発動画を作り、JR静岡駅の電子掲示板などを通じて情報発信に力を入れています。

日本一の健康長寿を支える土台となっているのは、生活習慣の改善や健康づくりです。食生活を改善する取り組みとして、1日の塩分摂取量を5年で5%減らす「減塩55プログラム」、野菜を1日350g以上食べることを目指す「野菜マシマシプロジェクト」があります(※参照)。さらに地域での社会参加や運動習慣の推進、定期健診が健康寿命の延伸につながっています。

※「減塩55プログラム」は減塩レシピなどの情報提供、「野菜マシマシプロジェクト」は野菜摂取量を増やすためのメニュー開発、レシピ普及などが行われている。本県が健康寿命日本一である一方、脳血管疾患の死亡数が全国平均より多いことから始まった。

目標は世界で10万人!SBS静岡健康増進センターで「ヒト表現型プロジェクト」参加者を募集

SBS健康増進センターでも健康長寿の実現をサポートしていこうと今年3月、皆さんからご提供いただく健康データを活用し、病気予防や治療法の開発に役立てる「ヒト表現型プロジェクト」(Human Phenotype Project Japan。略してHPP)への参加をスタートしました。

これは、健康や病気発症のメカニズムを解明する長期的なプロジェクトです。世界的に知られるイスラエルのワイツマン科学研究所から始まった大規模な研究を基に、日本ではここ静岡を拠点に始まったばかりのプロジェクトです。私は先日、同研究所を訪問し、研究の背景や現場の様子を視察してきました。

イスラエルのワイツマン科学研究所のエラン・シーガル教授と

日本人の健康に関するデータ収集を、SBS静岡健康増進センターで実施していきます。そして現在、本プロジェクトに参加していただける40〜69歳の健康な人を募集しています。目標は世界で10万人!医療の未来を変えるデータ提供者の1人にあなたもなりませんか? 興味のある方は以下から詳細をご覧ください。

■「ヒト表現型プロジェクト」とは?

次回から私たちの健康や病気に関するテーマを切り口に、情報を発信していきます。ぜひチェックしてみてください。

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