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成功率90%の「猫探し探偵」が教える、迷子の愛猫を探すための知恵 韓国

ねこちゃんホンポ

開いた窓やドアから脱走する猫

画像はイメージです

韓国ソウル市在住のCho Sung-minさん(50歳)は、「猫探し」専門の探偵です。行方不明になった猫を見つけて飼い主の元へ戻すのが、彼の仕事なのです。

依頼を受けると、高性能の懐中電灯や自撮り棒、内視鏡カメラ、すくい網、猫捕獲器、おまけにマンホールを開ける場合に備えてバールまで携えて、現場にかけつけます。しかし、彼が優秀なのは、道具を使う技量ではなく、どこを探すべきかちゃんと心得ていることなのです。

「猫は好奇心がいっぱい。そのために外に出てしまうのです。毎日飼い主と散歩に出かける犬と違い、外の世界は猫にとって謎に満ちているからです」

猫が脱走するのは、窓やドアが開いたままになっている低層または戸建て住宅の場合が多いそうです。ほかにも、飼い主が猫を外に散歩に連れ出したときに逃げてしまうこともあります。いずれにしても、飼い猫が行方不明になったときは、まず家の内外を徹底的に調べることから始めるそうです。

彼はまず室内外の備品を隅々までひとつずつ調べ、猫の痕跡がないかどうかを確認します。

「猫はとても臆病なので、外に出た瞬間に強いストレスを感じます。だから遠くに行くことはできません。たいていは家から半径 30 メートル以内にいますよ」

迷子になった猫は、おびえている

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さらに広範囲の捜索が必要になると、彼は猫が最後に目撃された場所に行き、そこから移動した可能性のある経路を絞り込みます。

こうした経路は、ふつうは塀に沿ったルートです。猫は自分の体を壁などに押し付けるのが大好きなので、塀に沿って移動する傾向があるからです。考えられる経路上にある塀の割れ目や排水溝、路上にある車や品物などを、彼は注意深く調べていきます。

ときには、駐車車両のエンジンルームに隠れていることもあるそうです。

「ストレスを感じた猫の毛は、よく抜け落ちます。だから車の下に落ちた毛が見えるのです。それに、怖がっているときは、猫の尿や糞の臭いも強くなります」と彼は説明してくれました。

これまで彼は100匹以上の迷子猫を発見し、成功率はなんと90%だといいます。残りの10%のケースはかなり冒険好きな猫たちで、彼の通常の手法が功を奏しなかったのだそうです。とくにオスの場合は、まるで犬のように家から遠く離れてしまう大胆な猫もいるといいます。

彼によると、愛猫が行方不明になったときに「好きなおやつで家に誘いこむ」のは大きな間違いだそうです。

「怖がっている猫は、見た目や匂いがどんなにおいしそうでも、ほとんど食べ物には興味を示さないですからね。むしろ野良などほかの猫を惹きつけることになってしまい、迷子の猫を見つけるのが難しくなってしまいます」と彼。

彼が勧めるのは「猫の糞や尿で汚れたマットを家中に置き、窓を開け放しにしておくこと」。猫の嗅覚はすぐれているので、なじみのある匂いをたどることで家に帰る道を見つけられるからです。

窓には脱走防止の工夫を

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Choさんは大の猫好きで、探偵になる前は長年野良猫の世話をしていたそうです。10年ほど前、かなり寒い冬の日に自宅近くで捨て猫に出会ったとき、凍死するのではないかと心配した彼は、その猫を家に連れ帰り世話を始めました。それ以来、彼は野良猫たちに思いを寄せるようになったのです。

彼は地域の野良猫たちに餌と水を与えて、世話を始めるように。やがて「猫のお父さん」と呼ばれるようになり、近所の人たちから捨て猫の救助を頼まれることもありました。そして5年前から、自分の猫への思いを仕事にしようと「猫探し探偵業」を始めたのでした。

最後に、猫の飼い主に向けたChoさんからのメッセージです。

「猫を散歩させるのはやめてください。網戸を閉めた窓でも、猫はひっかいて外に出ることができます。ぜひ猫よけの設備がついた窓やドアを設置してください。そしてもし迷子になったら、猫の立場になって考えてみてください。自分が猫だったらどこに隠れるか?…と。落ち着いて探せば、きっと見つかります。あなたがパニックになってしまったら、目の前に猫がいても気づかないでしょうから」

出典:How this 'cat detective' finds missing felines in Seoul

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