書道連盟 「シリウス」の書を寄贈 「希望輝く大和」願い
大和市内在住・在勤の書道家や愛好家でつくる「大和市書道連盟」(三好翠泉会長)が7日、大和市に「星」の文字を力強く揮毫(きごう)した掛け軸を寄贈した。顧問で書道家の竹内鳳仙さん(92・福田在住)がこの作品を「シリウス」と命名。「希望が輝く大和」の発展への願いを込め、竹内さんから古谷田力市長に作品が手渡された。
長さ約1メートルの掛け軸に仕立てられた書は、竹内さんが約1年前に制作した。300年ほど前の墨を使用し、重厚な趣の金文という書体で「星」の一字を表現した。この「星」は夜空で最も明るい恒星の一つ、シリウスを指し、大和駅前に立地する文化創造拠点「シリウス」にちなんだという。
この日、市役所の市長応接室で行われた寄贈式には竹内さん、三好会長ら同連盟の関係者が出席して、古谷田市長が出迎えた。
竹内さんから掛け軸を受け取った古谷田市長は「子どもから大人まで、幅広い世代の感性を磨く素晴らしい作品。心より感謝申し上げます」と深謝を述べ、三好会長に感謝状を贈呈した。
制作について竹内さんは「気持ちを込め、一筆入魂で書き上げた。多くの方々に親しんでいただければ」と語った。
三好会長によると、同連盟には現在、大和市にゆかりのある会員約70人が所属。自身も50年以上にわたり市内で生活しており、「会員たちの郷土愛は強い」と強調する。
大和市への初めてとなった寄贈は、そうした大和と会員の強い結びつきから「郷土への愛着や思いを形にしたかった」との思いが結実したものとなった。
同連盟は2008年に発足。「会派の垣根を超えて広く書道に親しんでもらおう」と、市民向けの書道講座や書道連盟展などを開催している。21年には三好会長が2代目の会長に就任した。