Yahoo! JAPAN

横浜YWCA 10代女性の居場所開設 「生きていっていい」社会へ

タウンニュース

「セーフスペースを作りたい」と倉戸さん、藤原さん、仲谷さん(右から)

(公財)横浜YWCA=中区山下町=は、2025年4月、家族と暮らすことが困難な15歳から20歳までの女性の自立援助ホーム「カルーナよこはま」を南区に開設する。同ホームの生活環境を整えるため、クラウドファンディングで支援を呼びかけている。

自立援助ホームとは、児童福祉法を根拠に、義務教育終了後に児童養護施設などを出たり、虐待などさまざまな事情で家庭で暮らせなくなった青少年に、自立援助や生活指導を行う場のこと。原則として、児童相談所を通して入居が決まる。

開設する「カルーナよこはま」は、3階建ての一軒家で、居室6部屋と共有のリビングとキッチンを併設する。入居者はそこで食事などの支援を受けながら学校や仕事に通う。一人で暮らしていくための練習の場だ。施設長の倉戸ミカさんは、「ただ寝る場所ではなく、『ここにいて、生きていっていい』と思える場にしたい」と話す。

運営する横浜YWCAは設立されて今年で112年を迎える国際NGO。開港後に横浜で働き始めた若い女性のために「ご飯が食べられて相談もできる安全な居場所を」と活動を始めた。現在は、生きづらさ、働きづらさを感じる女性の就労支援の場「Yカフェパーショ」などを運営している。

理事の仲谷利理さんは「日本社会は家族を前提とした法制度など、『こうあるべき』という考えから外れると生きていくのが難しい」と現場から見える課題を口にする。

クラファンで安心の環境

現在、クラウドファンディングで寄付を集めている。目標金額は150万円。支援金で居室のベッドや照明、共有スペースの家具や家電を購入し生活環境を整える。

寄付者には「Yカフェパーショ」のドリンクやランチ券が贈られる。

職員の藤原聖帆さんは「個人の努力が足りないのではなく、環境により普通の生活ができない人がいるという理解がもっと広がってほしい」と話した。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 朝イチ更新!4コマ漫画『かりあげクン』こっそり味見したのが見つかったけど…?

    ふたまん++
  2. 2025年5月22日オープン STREAMER COFFEE COMPANY KARASUMA NISHIKI

    京都速報
  3. 陸上日本選手権男子100mに史上最高レベルのスプリンター集結!世界選手権の切符をつかむのは誰だ

    SPAIA
  4. 梅雨シーズンにあると便利!着痩せもできちゃう「高機能パンツ」5選

    4yuuu
  5. 「くそ!ムカつく(暴)」かんしゃく、粘着、パワハラ……。職場の同僚たちがモンスター化してお手上げ!

    4yuuu
  6. 『草刈りしてくるね』と大型犬に伝えた結果→心配で見に来てくれて…想像以上だった『まさかの行動』に98万再生「可愛い配達屋さん」「賢い」

    わんちゃんホンポ
  7. 【iPhone】全部オンになってない?バッテリーのムダな消費を止める“2つの設定”

    saita
  8. 5人のうち3人が発達障害!?母、長男、次女が精神障害者保健福祉手帳を取得。仲良し家族の七転び八起きな日々【新連載】

    LITALICO発達ナビ
  9. お散歩から帰った犬→突然悲しい表情を浮かべて…拗ねてしまった『まさかの理由』が愛おしすぎると375万再生「天使」「拗ね方かわいすぎ」

    わんちゃんホンポ
  10. 仕事だけでは家庭が……。「川」の夢が持つ意味は?【夢でわかる今の気持ち】

    4yuuu