2025年に開業する新駅は?
2025年の鉄道業界の動きを見ていきましょう。まずは今年開業予定の「新駅」に関する情報から。
Osaka Metro中央線「夢洲駅」
2025年春の大阪・関西万博開催に先立ち、会場へ向かう鉄道アクセスルートの整備が進んでいます。
万博会場へ直接乗り入れる唯一の鉄道アクセスルートが、Osaka Metro中央線です。開幕を3か月後に控える2025年1月19日(日)、コスモスクエア駅~夢洲駅間の約3.2kmが延伸開業します。
新駅は地下2階構造で、地下2階に延長160mのホームを設置。地下1階はコンコースとなり、万博開催時は16基の改札を稼働させることでピーク時の混雑にも対応します。
JR越後線「上所駅」
JRグループの2025年3月15日ダイヤ改正にともない、越後線に「上所駅」が開業します。新駅設置箇所は白山駅から約1.6km、新潟駅から約1.5km。両駅のほぼ中間に位置します。
駅は2面2線、延長125メートルのホームを有する無人駅。外壁で水のせせらぎを表現するなど、落ち着いた雰囲気の駅舎です。
また駅名標などの駅設備のデザインに関しては新潟県立新潟南高等学校の生徒とコラボレーションした上で決定しており、最新の技術を用いたコンクリート3Dプリンタも用いながら製作するといいます。
JR日豊本線「仙巌園駅」
上所駅と同じく、3月15日ダイヤ改正で開業するのがJR日豊本線の仙巌園駅」です。竜ヶ水駅~鹿児島駅間へ新たに設置されます。
鹿児島市の「仙巌園」は、今からおよそ350年前に築かれた薩摩藩島津家の別邸。桜島の良好な景観を望める世界文化遺産の構成資産であり、日本を代表する観光地の一つです。
駅名には、観光客に分かりやすく、かつ地元の方にも末永く親しみをもってもらいたいという思いが込められているといいます。