白髪になると高齢者扱い?“エイジズム”にうんざり…偏見か親切心か
白髪だから、高齢者扱いされたことありますか?
元フジテレビでフリーアナウンサーの近藤サトさんが、あるテレビ番組で「白髪染めをやめて、40代で白髪にしたら一気に周囲からの扱いが60代になった」と『エイジズム』についてコメント。
『エイジズム』とは、若いから、年だからと、年齢を理由に決めつけて固定観念をもつことです。
近藤サトさんは、セルフレジを利用すると「お手伝いしましょうか?」と人が寄ってきたり、ATMでお金をおろすにも「大丈夫ですか?」と話しかけられ、「高齢者は機械に弱い」といった見た目からの年齢差別にうんざりしているんだとか…。
あなたは、見た目で年齢を判断、したりされたりしたことありますか?
きょうもマチで聞いてみた!
50代「40代で60代に見られてしまうんだなって、ちょっと今驚きました」
30代「大竹まことさんとか、高田純次さんとか、男性は全然白髪でもいいのに、女性が白髪にしたら言われるんだろうっていうのは、ちょっとあります」
高校生「偏見の目ってあるんだなって思います、白髪とか」
高校生「俺はそういう声かけてくれるの優しいかなと思いました」
20代「自分も無意識で、親切心でそういうことをしてしまっていることがあるかもしれない」
「高齢者」の“線引き”は?
それではみなさんは、「高齢者」となる線引きは何歳だと考えるのでしょう?
75歳
大学生「大体一般的に65歳ぐらいだと思うんですけど、65歳の高齢者はまだ若い。元気で明るくて…だから高齢者は75歳くらいかなぁ」
「何歳から高齢者」と意識していない
70代「何歳から高齢者だっていうのは、自分では意識していない。自分は若いと思っているし、体づくりしたり趣味を楽しんでいるので、自分を高齢者と思ってません」
70代「自分の足で歩いて、好きなことをしているうちは、高齢者ではないような気がします。年取ったおばあさんには見られたくないと思います」
80代
専門学校生「70代もまだ若い。80代かな。歩き方とか80代の方は、ちょっとゆっくりの人が多いのかなって思って」
85歳も「高齢者」ではない
85歳の女性「『85歳』だということを忘れるような感じで毎日生活しているので、スポーツジムで『ズンバ』とか運動してる。若い友達もいて一緒に飲み会やったりとか」
『エイジズム』=年齢差別を感じたことは?
高校生「若いから積極的に重い荷物もってとか、若いからもっと元気出せるでしょとか、バイト先でもあったりします」
大学生「コンビニでバイトしているんですけど、若いから知識がないみたいなのはあります。いやぁそりゃ生きてきている年代違うから知識なくても仕方ないかな」
高校生「高齢者は、別に差別とかじゃないんですけど、体が若い人より動けないと思うのでオンラインゲームとかできるのかなと思いますね」
20代「自分も年代で決めつけられたくないって思っているけど、実際、年配の方見たときに『ご年配だから、きっとこれができないよね、言ってもわからないよね』っていうのが自分の親もそうだし、そういう印象は持ってしまう。自分も勝手に決めつけてしまうことが多いなと思いますね」
「若さ」と「年齢を重ねること」…どちらに価値を感じますか?
20代「若さ。失っていくからじゃないですか?若さは失っていくから。経験は積めるけども」
そもそも、「高齢者」の定義は?
高齢者の「定義」はどこにあるのか。當瀬規嗣医師に聞きました。
WHO(世界保健機関)は、65歳以上を「高齢者」と定義しています。
ただし、老化はもっと早くから進んでいると言われています。
「老眼」は40歳くらいから進行し始めるといわれています。
認めないことで、肩こりがひどくなったり高血圧になったりする人もいます。
だから、老化を「認める」ことも大切です。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年2月20日)の情報に基づきます。