衆院選11区 3氏が出馬意向 10月15日公示、27日投開票
10月15日公示、27日投開票の日程で行われる衆議院議員選挙神奈川11区(横須賀市・三浦市)の立候補予定者が固まった。8日現在までに出馬の意向を示しているのは、前職の小泉進次郎氏(43・自民)、新人の爲壮(ためそう)稔氏(71・共産)、新人の初鹿野(はじかの)裕樹氏(47・参政)の3氏。12日間の選挙戦に向け、各氏が準備を本格化させている。
小泉氏は現在5期目。自民党が下野した2009年の衆院選で初当選し内閣府兼復興政務官、党農林部会長などを経て、19年に安倍政権の環境相として初入閣した。
9月27日に投開票された同党総裁選では9人中、3番目の得票数を獲得。新たな党役員人事では党4役の選挙対策委員長に就任した。
10月7日に横須賀市役所で開かれた記者会見では、自民党の政治とカネを巡る問題を念頭に「初当選以来の厳しい逆風の選挙。今までで最も地元に入れないと思うが、SNSなどを活用し、地元の皆さんにも思いを届けたい」と決意を述べた。
爲壮氏は横須賀市東浦賀在住。現在、神奈川みなみ医療生協で監事を務めている。
43年間、医療や福祉の現場に従事してきた経験を生かし、ケア労働の人材不足解消や全ての労働者の賃上げ、7時間労働の法制化を掲げる。広島県出身の被爆2世。「命を守る医療と命を奪う戦争は相容れない。核兵器廃絶、戦争をなくし命と平和を守る」と出馬の動機を説明する。消費税減税や再エネ100%の導入なども訴えている。
初鹿野氏は三浦市初声町在住。2022年まで約23年間、警視庁の警察官指導者として現役警察官に柔道などを教えた。退官後、23年4月の葉山町議選に出馬し落選。現在は会社顧問を務める。
経済対策では消費税廃止や再エネ賦課金やインボイス制度の廃止を主張。教育では子ども1人あたりに予算をつける仕組み作りなどを掲げる。「子育て世代を呼び込み横須賀三浦を盛り上げていきたい」と意気込む。