大井町ひょうたんアンバサダー 役場東側で栽培開始 町「作業の姿多くの人に」
24年度から3年間、大井町ひょうたんアンバサダーを務めるお笑い芸人のあらぽんさんと、ひょうたんランプアーティストの向川康樹さんが今春から、役場玄関東側の農地で「ひょうたん園」を整備する。
あらぽんさんと向川さんは、それぞれライフワークで「ひょうたん」を使用したイベントやワークショップを行う。
現在、あらぽんさんは上大井駅の構内でも栽培するが、もっと多くの収穫ができる農地を、向川さんも作品に使用するひょうたんを自分で収穫したいと町に相談していた。これを受け町は、2人に新規就農者や地域住民に有休農地を貸し出す「夢おおいファーマー制度」を紹介。「ひょうたんを栽培する姿を多くの人に見て欲しい」との町の意向もあり、役場東側にある約600平方メートルの農地を2月下旬に地権者から借り受けた。
4月中旬から下旬に苗付けを行い、秋には約3千個のミニひょうたん、約5百個の百成ひょうたんの収穫を目指す。このほか珍しい品種作りにも挑戦していく予定だ。
あらぽんさんは「地域住民に愛される場所にしていきたい。作業しているところを見たらお気軽に声掛けください」とコメント。向川さんは「次世代に誇れる新しい文化を築く第一歩。収穫したものを使った作品を通じ、新たな価値を創造していきたい」と話した。
2020年の町内の農地面積は311ha。高齢化や後継者不足などにより、約8・3%の25・8haが荒廃農地となっていた。町では21年度から、同ファーマー制度を始動。初心者へのアドバイスやサポートも好評で、これまで延べ15人が利用。24年度は12人の利用者が7674平方メートルの土地で作物を栽培している。