江戸三大祭りのひとつ「富岡八幡宮例祭(深川八幡祭り)」が8月13~17日に開催。17日には二の宮神輿の渡御も!
連日猛暑日が続き、外に出るのも億劫な毎日。そんな暑い日には少しでも涼を感じられる祭りへ! 東京都江東区の深川八幡宮では、“水かけ祭り”として知られる「富岡八幡宮例祭(深川八幡祭り)」が2025年8月13日(水)~17日(日)に開催。水を浴びせられながらも神輿が力強く渡御する様子を見て盛り上がろう。
7年ぶりに二の宮神輿が担がれる
赤坂にある日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭と並んで江戸三大祭りのひとつに数えられる富岡八幡宮の例祭、別名「深川八幡祭り」。寛永19年(1642)、江戸幕府の命により3代将軍・徳川家光の長男(のちの家綱)の世継ぎの祝賀を行ったのが始まりとされている。祭りが最も盛り上がる3年に一度の本祭りでは、氏子各町50数基の大神輿が勢ぞろいする連合渡御が行われ、お清めの水掛けが豪快に行われ圧巻の一言に尽きる。
2025年は陰祭りにあたり、17日(日)に二の宮神輿が出る予定。深川八幡宮の二の宮神輿は1997年に製作された台輪4尺5寸、重さ2tもある金色の神輿で、一の宮神輿に次ぐ大きさや豪華さを誇る。「3年前の2022年はコロナ禍でトラックに載せて渡御が行われましたが、肩を入れて担ぐのは2018年以来、7年ぶりなんです」と話すのは富岡八幡宮の松木さん。
本祭りより規模はやや縮小されるものの、二の宮神輿が1日かけて氏子地域を練り歩く。朝7時に神社を出発した神輿は、深川、清澄白河、東陽、枝川、豊洲、箱崎、新川などを渡御し、17時5分ごろから宮入り渡御が始まる。途中、沿道からバケツやホースを使って担ぎ手に向けて容赦なく水が浴びせられる。担ぎ手と観衆が一体となって盛り上げ、江戸の粋が感じられる祭りだ。
連日、華やかな奉納行事も!
境内では8月13日(水)~17日(日)の5日間、夕刻を中心に太鼓や踊りなどの奉納行事が行われる。なかでも注目なのが、8月16日(土)の18~21時に行われる石見(いわみ)神楽の上演。石見神楽は島根県浜田市の伝統芸能で、本場から舞手がやってきて豪華絢爛な衣装を身にまとい躍動感のある踊りを披露する。さらに13日(水)の16時30分~21時に行われる太鼓の宴では、10数団体による迫力ある太鼓の演奏を楽しめるとあって、こちらも見逃せない。
「『江戸三大祭り』のひとつである深川八幡祭りは、まさに江戸を代表する祭り。なかでも水を掛けるのは深川だけなので、ぜひ一度見に来ていただければ」と松木さん。2026年は本祭り、2027年は富岡八幡宮400年祭と続くので来年以降も楽しみにしつつ、まずは巨大な二の宮神輿が盛大に担がれる様子を間近で見学しよう。
開催概要
「富岡八幡宮例祭(深川八幡祭り)」
開催期間:2025年8月13日(水)~17日(日)
開催時間:17日(日)は宮出し7:00、宮入り17:05ごろ
会場:富岡八幡宮(東京都江東区富岡1-20-3)とその周辺
アクセス:地下鉄東西線・大江戸線門前仲町駅から徒歩3分
【問い合わせ先】
富岡八幡宮☎03-3642-1315
URL:https://www.baynet.ne.jp/fukagawamatsuri/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。