犬の『自由』を奪ってしまう飼い主の行動5つ 愛犬を不幸にさせてしまうやってはいけないNG行為とは
物理的な自由を奪う行動
1.狭い空間に長時間閉じ込める
最近ではわんこも室内で飼うのが一般的になり、普段は室内でフリーにさせているという家庭も多いかもしれませんが、ケージに入れているという場合には、ベッドとトイレを並べて置いても余裕があり、わんこがある程度のびのびと体を伸ばして過ごせる広さが必要です。
わんこの体格に対して狭すぎる空間に長時間閉じ込めておくことは、わんこの運動の自由を奪うだけでなく、身体的に苦痛を与えることにもなります。また外飼いの場合に鎖の長さが短く、自由に動ける範囲が狭すぎるのも同様に問題です。
2.食事や水を適切に与えない
わんこは野生界では自由に狩りをして食事をとり、川や池といった水場を見つけて喉を潤していました。もちろん狩りが上手くいかない日が続くことや水場が見つからないこともあったでしょうが、それも含めての自由だったのでしょう。
とはいえ、人間の飼育下で一緒に暮らしているからには、不当に飢餓状態を長引かせたり水を飲ませないということはあってはなりません。
ごはんは好きなときにいつでもというわけにはいきませんが1日に決まった回数をしっかり与えること、水については喉が渇いたときにいつでも自由に飲めるようにしておかなければなりません。
3.病気や怪我をしても治療しない
生きていると避けて通れないのが病気や怪我。体調不良があるとわんこは自由に動くことができませんから、すみやかに治療することが必要です。
わんこにはいわゆる公的な医療保険が適用されないため、病気や怪我の治療にはある程度の金額がかかります。ですが金額を理由に治療を受けさせないようなことはあってはなりません。
精神的な自由を奪う行動
1.厳しすぎるしつけ
わんこと暮らしていくうえでは基本的なしつけを身につけることは必須ですし、そのためにはある程度のトレーニングが必要です。
ですが、結果を求めるあまりに必要以上に厳しく叱りつけたり、虐待まがいのことをしたりといったことはあってはなりません。
しつけもトレーニングもわんこが遊びの一環で楽しめる範囲で行うことが、最も効果的でもあり負担も少ないのです。必要以上に厳しくするとわんこは萎縮してしまい、場合によっては恐怖やトラウマを与えてしまうこともあります。
2.「人間らしさ」を押し付ける
わんこと長く一緒に暮らしていると、行動や仕草の端々に「自分のことを人間だと思っているのでは?」と感じられることがあります。わんこの人間じみた行動は面白いですが、無理やり「人間らしさ」を押し付けることはNGです。
わんこが嫌がっているのに無理な体勢を取らせたり、着たがらない洋服を着させたりすると大きなストレスを与えてしまいます。あくまでわんこが自然にとった「人間ぽさ」をクスッと楽しむのが正解です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?近年では動物と暮らすうえで配慮すべき『アニマルウェルフェア』が叫ばれはじめています。
アニマルウェルフェアの中では、「飢えと乾きからの自由」「不快からの自由」「痛み・負傷・病気からの自由」「恐怖や抑圧からの自由」「本来の正常な行動が取れる自由」の5つの自由を確保することが必要とされています。
あなたの愛犬はこれらの自由を謳歌しているといえますか?今一度、愛犬との暮らしを見直してみましょう。