部下が勝手にやる気になる!そんな魔法のフレーズは?【眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話】
【ACTION 褒める】部下が勝手にやる気になる魔法のフレーズ「この部分がいいですね」
まずは褒めてから修正点を指摘する
部下が頼んでいたプレゼン資料を作って持ってきたとしましょう。概ねうまくまとまっていますが、一部修正したほうがいい部分があります。このような場合、あなたはどのように指導するでしょうか? ここで使いたいテクニックが「ポジティブチェック」と「ネガティブチェック」です。
「ポジティブチェック」は、いいところを中心に確認すること。フレーズとしては、「この部分がいいですね」「ここはわかりやすい」など、相手を評価する言葉になります。
一方「ネガティブチェック」は、よくなかったところをチェックするやり方。「ここに図を入れて」「ここの書き込みが甘い」といった、相手を注意する言葉になります。
どちらのほうが部下のやる気を引き出すかといえば、当然ポジティブチェックです。人は褒められればやる気もアップします。部下のモチベーションを上げるのであれば、ポジティブな言葉を使うよう心がけましょう。
それでは、直してほしい点があった場合はどうすればいいでしょう。まず大事なのは「ありがとう」と感謝の言葉を伝えること。そのあとで、「早かったしよくできているね」と褒め、それに続けて、「ここにデータが入っているともっとよくなるかな」というように、具体的な指摘をします。最初に褒められたことで指摘も受け入れやすくなっているため、より出来栄えのいい資料を作ろうと、やる気がさらに引き出されていくのです。
「ポジティブチェック」で、やる気アップ
ポジティブチェック
うまく説明ができている、表現が工夫されているなど、成果の「いい面」を見つけるこの部分がいいですね」など、ポジティブな言葉をかける
→部下のやる気を引き出す
ネガティブチェック
内容の間違いや、漏れている情報など、マイナスな面を見つける「ここを直して」など、ネガティブな言葉を言う。間違いがなくても「問題ないね」にとどまる
→部下のモチベーションを下げる
「ポジティブチェック」で、修正点を指摘するには
「ありがとう。資料よくできているね。1ページ目のグラフをもうちょっと細かくすると、よりよくなると思うよ」
まず感謝の気持ちを述べ、よい点を褒める「こうするとよりよくなる」「ここだけ直しておいて」と修正点を付け加える
CHECK!
「ダメ出し」ではなく、いい部分を見つけて褒める
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成