ピックルボールで日韓交流 釜山から協会選手団、来王
八王子ピックルボール協会(鎌田勲会長)が8月18・19日の2日間、日韓交流ピックルボール大会を日本工学院八王子専門学校で初めて開催。韓国の釜山広域市ピックルボール協会(高舜烈(コ・スンヨル)国際交流団長)が22人の選手団一行として来王し、2日間、日本人選手とともに汗を流した。
ピックルボールは、アメリカ発祥のラケットスポーツ。パドルと呼ばれる卓球と似たシャフトの短いラケットと、多数の穴が開いたプラスチック製のボールを使用する。バドミントンと同じ大きさのコートで、ネットはテニスのように低く張り、ボールを打ち合う。
ダブルスが一般的でラケットは軽く、ボールはスピードが出にくい。このため、初心者でもラリーが続けやすいのが特徴の1つ。老若男女で楽しめることから現在、世界各地で広がりを見せている。
国内発祥の地
八王子は、2014年から9回全米チャンピオンに輝いたダニエル・ムーア選手が、15年にエスフォルタアリーナ八王子(狭間町)で普及イベントを開催したことから、国内ピックルボール発祥の地と呼ばれるようになったという。
今大会のきっかけも、高団長がSNSで八王子市内のピックルボール活動が盛んなことを知り、交流大会の開催をメールで打診したのがはじまり。
今年5月ごろから連絡を取り合い、開催に向け動いていたが会場がなかなか決まらなかった。そこで、鎌田さんは知人である同校テニスコース教員の柳田海人さんに相談したところ、同校の体育館を会場として利用できることに。また、スポーツビジネスコースやスポーツトレーナー科、テニスコースの学生たちも運営に参加し実践の場となった。
初日には、長野県在住のダニエル選手も講師として参加し、選手を指導。男女ミックスや男子・女子のダブルスで試合を重ね、最終日には今後の発展と友好の証として両団体の「姉妹提携協約」を締結。充実した2日間となった。
鎌田会長は「2日間ですごく仲が深まった。言葉はわからなくても、ラリーするだけで交流できるのがスポーツのいいところ」と手応えを語った。また、高団長は「ここまで盛大にやってもらえると思っていなかったので感動している。今日を機に韓国でもより良い試合をできるように広めていきたい」と話した。