「於尋麻布」「出足平」…この地名読めますか?北海道の難読漁港名の番付が発表される
北海道内各地にある漁港の読み方の難しさをランク付けした番付表が発表されました。みなさんは読めるでしょうか。
相撲の番付表のようにずらりと並んだ漢字。
実はこれ、関取の名前ではなく道内に実在する漁港の名前なんです。
北海道漁港漁場協会が先月、全道におよそ320ある漁港の中から読み方が特に難しい64の漁港をピックアップして作成したものです。
難しいものから順番に「横綱」「大関」と相撲の番付のようにランクがつけられています。
段木涼太アナウンサー「道内に実際にある港なんですが町の人はどれくらいわかるでしょうか、聞いてみたいと思います。ちなみに私は1つもわかりませんでした」
大学生(Q:わかるのありますか?)「わかんない…見たことないです」
群馬から(Q:北海道の難読の漁港の名前読めますか?)「あーこれは1つもわかんないや」
兵庫から「アツセじゃないですよね」
難読度上位4つの漁港の名前を札幌で10人ほどに聞いてみましたが、誰も答えられませんでした。
地元の人ならもちろんわかるはず!ということで西の横綱に選ばれた後志の島牧村の漁港に向かいました。
加藤諒也記者「難読地名、漁師さんは答えることができるのでしょうか」
知らない人にはアツセとしか読めないこの港。果たして本当の読み方は?ナマコ漁を終えたばかりの漁師に聞いてみると。
漁師「うちらは小さいときから分かってるから『あっちゃせ』って読めるけど、普通の人は読めないよね」
漁師「あっちゃせ港です」って言ったら『えっ』て、小さい『つ』ですって言ったらめんどくさくなるから、『(近くの)灯台わかります?そこにある港ですから』って言う。初めて来る人は読めないと思いますよ」
続いては東の横綱に選ばれたこちらの4文字の漁港。一体何と読むのでしょうか。知床半島にあるその漁港を訪ねてみると。
高橋海斗記者「羅臼町の漁港に来ています。こちらの港の名前ですが於尋麻布とあります。振り仮名があるからかろうじて読めますが、漢字だけだと難しいですね」
オタズネマップというまるで地図で道を尋ねているかのような名前。さすが横綱、これはなかなか読めません。
ただ、地元の人はあまりこの名前で呼ばないそうです。
漁師「於尋麻布って漢字書くんだけど、いま『あざぶ』って読むんだよね」
(Q:いまの人はこの漁港をなんと呼ぶ?)「あざぶ漁港だよね、あざぶの港」
漁港が麻布町という住所にあることから「アザブ漁港」の名前で呼ばれることが多いそうです。
難読漁港が多い道内。なぜ今回、番付表を作ったのでしょうか。
北海道漁港漁場協会 加藤健司専務理事「漁港自体あんまり知られていないというのがあるので、PRができないかなと思った」
北海道漁港漁場協会は番付表だけでなく、難読漁港のカードも製作。
読み方だけでなくその港で水揚げされる水産物なども書かれていて、漁港がある自治体が希望者に配布するということです。
北海道漁港漁場協会 加藤健司専務理事「漁港を知ってもらうのは当然のように読めて。ここはおいしいものがあるよねって普通のようにしゃべってもらいたいというのがあった、おそらく読めない時点でそのような話は出ない」
あなたも読み方を覚えて港の新たなおもしろさを発見してみては?