愛とは、幸福とは、人生とは?官能と純文学が織り成す、喪失と再生の物語『愛のごとく』特報映像
戦後純文学の俊英・山川方夫の遺作となった傑作短編小説の初映画化作品であり、愛と孤独の狭間で彷徨う人間の本性を詩情豊かに描いた『愛のごとく』が、2026年1月23日(金)より公開される。このたび、本ポスタービジュアルと特報映像が解禁となった。
官能と純文学が織り成す、喪失と再生の物語
小説家としてデビューするが今はライターとして生きる男・ハヤオ(古屋呂敏)は、ある夜、SMに耽る夫婦の姿を垣間見る。夫に束縛される妻がこちらを見てほほ笑むその光景は、背徳と快楽、そして失われた情念の象徴として、ハヤオの心に深く刻まれる。そんな中、大学時代の恩師の死をきっかけに元恋人・イズミ(宮森玲実)と8年ぶりに再会する。現実と記憶、幻想が交錯する中、彼の心は静かに揺らぎ始め、イズミとの関係に再び引き寄せられていく。愛とは、幸福とは、人生とは。官能と純文学が織り成す、喪失と再生の物語。
主人公ハヤオ役を演じたのは、ドラマ『VIVANT』、『恋をするなら二度目が上等』などで注目を浴び、本作が自身初の映画主演作となる古屋呂敏。ハヤオの元恋人イズミ役には、初監督作『わたしの頭はいつもうるさい』で「第18回田辺・弁慶映画祭」俳優賞を獲得した宮森玲実が抜擢されたほか、山崎真実、吉岡睦雄、芳本美代子、東ちづるら実力派が映画を彩る。
監督は、『卍』『痴人の愛』と純文学作品の映画化が高く評価された井土紀州。脚本家・小谷香織との3度目のタッグで1964年に発表された原作小説を、令和を生きる人々の心に響く官能の物語として甦らせた。
本ポスタービジュアルは、寄り添いながらも決して視線は交わらないハヤオ・イズミの姿が映し出され、愛の本質ともいえる“孤独”を感じさせるビジュアルに。
一方、今回が初の本編映像解禁となる特報映像では、小説家としてデビューするも現在はライターとして働くハヤオの仕事道具・音声レコーダーでの取材ごっこという“束の間の戯れ”で笑い合う二人の光景が描かれ、孤独だけでは片付けられない様々な顔を持つ“愛”そのものというべき本作の魅力が垣間見られる。そして決定された池袋・新文芸坐での公開初日舞台挨拶では、古屋呂敏、宮森玲実、井土紀州監督が登壇予定であり、来年・2026年1月23日からの劇場公開がより待ち遠しくなる“最速”決定となった。
『愛のごとく』は2026年1月23日(金)より池袋・新文芸坐で1週間限定公開後、全国順次公開