「ハトシサンド」ってなに!? 名前を全く知らない謎の料理を食べてみたら…「なんで?」ってなった
先日、東京駅に行ってきた。ちょうどお腹が空いていたので何かおいしいものはないかと探していたところ……「ハトシサンド」という謎の文字を発見。
──なんの料理なんだ!? あまりにも聞き慣れない単語すぎて、いったい何でできているのかすら想像がつかない。
気になったので、実際に食べて正体を確かめてみたところ……「なんで?」ってなった。
別角度から撮ったハトシサンド。エビの風味は何もかけない方が分かりやすかったかも
・長崎の料理らしい
今回「ハトシサンド」を見つけたのは、グランスタ東京の「京葉ストリートエリア」にある「sakana bacca グランスタ東京店」。価格は3個入りで税込み555円だった。
お店の近くにあったイートインコーナーでパッケージを開封してみると、中には淡いピンク色の何かが挟まれた揚げ物が入っていた。
調べてみたところ「ハトシ」とはどうやら長崎県の郷土料理のようだ。
一説によると、明治時代に中国から伝わった料理だそう。エビのすり身を食パンで挟み、油で揚げて作るらしい。
確かに原材料名にもしっかり「エビ」って書いてある。このピンク色はエビの色だったのか。
正体が判明したところで、さっそくその場でいただこうと箸で持ち上げてみると……おぉ、想像以上にずっしりしてる!
サンドイッチだから軽いのかと思っていたけど、ゆで卵を丸々1個持ち上げた時と同じくらいのしっかりとした重さがあった。
うっかり落とさないように気をつけつつ 口の中に入れてみると……
ジューシー……!!!! ひと口かじると、外側の衣の香ばしさに続いてパンの甘さがふわっと広がってくる。そこにエビの風味が漂ってきてとってもおいしい。
同じエビを使った揚げ物であるエビフライとはまた違う味だった。例えるなら、あっさりとしたハムカツを食べているみたいな感じ。
パンのようなふわふわ感とかまぼこのような弾力が一緒に感じられる、面白い食感だ。
「これだけボリューミーだと結構胃にくるんじゃないか?」と一瞬不安になったのだが、実際に食べてみると思ったよりさっぱりしていて驚いた。
そういえばお店のポップに、「軽く焼いて食べるのがおススメ」って書いてあったな。
ということで自宅に帰った後に焦げ目がつくまで焼き、ソースをかけて食べてみた。
焦げ目がついたことで香ばしさがより引き立っていて、確かにそのまま食べた時よりおいしさがパワーアップしてる!
揚げたてのようなサクサクの食感も復活しており、より「揚げ物を食べてる」感を味わうことができたぞ。
・なんで?
────これ、なんでマイナー寄りの料理なんだろう……?
ハトシサンドは完食したあと、本気でそう思うくらいの万人受けしそうなおいしさだった。もっと広まっていいと思う。
よく考えたら、パンとエビと揚げ物の組み合わせなんて間違いなくおいしいんだよな。マクドナルドのメニューにも「えびフィレオ」っていうえびカツを挟んだハンバーガーがあるし。
ハトシサンド、今度は本場でも食べてみたいな~! 長崎で長年親しまれている味を、皆さんも機会があったら是非一度試してみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 サカナバッカ グランスタ東京店
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1JR東日本東京駅構内 グランスタ東京1F<京葉ストリートエリア>
時間 施設に準ずる
参考リンク:長崎杉蒲
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.