西武・黒田将矢「悔しく歯がゆい1年」、村田怜音「やるべきこと一切手を抜かずやり切った」若獅子4選手が契約更改
村田はケガに泣くも来季へつながる1年に
西武は16日、黒田将矢投手(20)、山田陽翔投手(20)、村田怜音内野手(23)、モンテル外野手(24)の若手4選手が契約更改を行った。
昨秋のドラフト6位で入団した村田は50万円アップの750万円で来季の契約を更改した。ルーキーイヤーの今季は5月11日の楽天戦(ベルーナドーム)で一軍初昇格、即スタメン起用されると、第1打席でバットを折りながらプロ初安打をマーク。同月14日の日本ハム戦(エスコンF)ではタイムリーヒットを放ち、プロ初打点も記録した。
しかし、翌15日の日本ハム戦の守備時に負傷。左膝後十字靭帯損傷で戦線離脱を余儀なくされ、シーズンの大半をリハビリに費やした。二軍成績は18試合に出場し、打率.357、2本塁打、13打点だった。
今季を振り返り、「もし、けがをする運命だったとしたら、一軍に出場したあとのけがで良かったと思いますし、一軍の舞台での経験は必ず来季に生きると感じています」と前を向く。
さらに「リハビリ期間もやるべきことを一切、手を抜かずやり切ったという自負があり、足の状態も良く、問題なく野球ができています。オフの期間にしっかり課題を克服して、100%の良い状態で2月のキャンプインを迎えたいと思っています」と来季の飛躍を誓った。
悔しい1年となった黒田、中継ぎ転向した山田は手ごたえも
3年目の黒田は20万円ダウンの年俸630万円でサイン。昨季は三軍戦で自己最速の157キロをマークした大器は今季中の一軍デビューも期待されたが、二軍で8試合(先発は3試合)に登板し、0勝2敗、防御率3.94と不完全燃焼に終わった。
「2年目までは順調にステップアップしてきたのですが、今季は春から思うような投球ができず、そんななかで、同期たちが一軍に昇格していくのをみて、とても悔しく歯がゆい1年間でした」と今季を振り返った。
同期入団で同学年の羽田慎之介と菅井信也に一軍デビューは先を越されたが、「もう一度ランニングメインのトレーニングに戻して、オフにしっかり体を作り直したいと思います」ともう一度自身の体と向き合い、来季の巻き返しを期す。
2年目の山田は二軍で13試合に登板し、0勝3敗、防御率6.75の成績で、現状維持の年俸700万円でサイン。「今季は中継ぎに転向して、がんばることができた1年でした。1年目から実戦登板の機会をいただいたことで、プロの打者の反応を見ることができたので、2年目の今季は、自分の通用する部分としない部分を理解したうえで、投げることができたと思います。まだまだ苦手とする部分や課題もあるので、このオフにしっかり練習したいと思います」と手ごたえをつかんだ1年だった。
育成2年目のモンテルは二軍で60試合に出場し、打率.284、OPS.673の成績で、現状維持の年俸400万円で更改。「今季は、外野手のレギュラーを掴む一番のチャンスでしたが、打撃面での力がおよばず、支配下選手になれなかったことが悔しいです。このオフは強い打球が打てるように練習して、支配下選手登録を目指します。1日でも早くベルーナドームでプレーしている姿をファンの皆さんにお見せできるようがんばります」と勝負の3年目への覚悟を示した。
※金額はすべて推定
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記事:SPAIA編集部