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野球グローブの廃材をアップサイクルしたブランド「JINTO」

奈良のタウン情報ぱーぷる

野球グローブの廃材をアップサイクルしたブランド「JINTO」

野球グローブの廃材をアップサイクルしたブランド「JINTO」

全国で2番目に小さい奈良県三宅町にある、グローブのハギレを再利用したサステナブルで、おしゃれなレザーアイテムを制作する企業『JINTO(ジント)』をご紹介。

野球グローブの廃材がつなぐ、障がい者とファッション

奈良県三宅町で作られた野球グローブの廃材。その革に新たな命を吹き込み、おしゃれなレザーアイテムへと生まれ変わらせているのが、JINTOである。

JINTOのアイテムは、単なるファッションアイテムにとどまるものではない。

そこには、障がい者の方々の雇用創出と、地域社会への貢献という、温かい想いが込められているのだ。

JINTOは、障がい者施設「陽気園」に自社のアイテムの制作を依頼している。

しかし、障がい者施設が請け負う仕事は、単価が安いという現状がある。

例えば、プラスチックケースにシールを貼り、箱に入れるという作業では、1個あたり1円である。

このような状況に危機感を抱いたJINTOの辰巳代表は、障がい者の方々の賃金を上げようと、より高付加価値な作業を依頼することにした。

皮を裁断し、ボタンを付ける作業。

この作業は、プラスチックケースの作業と比べて、1個あたり約17円と、大幅な賃上げを実現した。

同じ時間をかけても、もらえる金額が大きく変わったことで、障がい者の方々のモチベーションも向上した。

月収も、プラスチックケースの作業が1万5000円だったのに対し、JINTOの作業では32万円と、大幅に増加したのだ。

もちろん、まだ課題は残っている。

陽気園に入居している30人でこの金額を分けるため、一人あたりの金額は決して多いとは言えない。

しかし、JINTOの取り組みは、障がい者の方々が自分たちの力で生活できるよう、一歩を踏み出したと言えるだろう。

JINTOのアイテムは、知的障がい者の方々でも安心して作業できるように、工夫が凝らされている。

例えば、ほとんどのボタンの大きさが同じであること。

これは、ボタンの大きさが変わると、作業する人が混乱してしまうことを防ぐためである。

このように、知的障がい者の方々でも作業できるよう、細やかな配慮が行き届いているのだ。

C'festa(シェフェスタ)に出店!ワークショップも開催

JINTOは、10月12日(土)~20日(日)まで、奈良公園で行われる食のイベント「C'festa(シェフェスタ)」に出店する。

鹿や大仏をモチーフにしたアイテムなど、ここでしか手に入らない限定アイテムも多数販売予定。

また、ヘアバンド作りワークショップも開催(500円税込)。自分だけのオリジナルヘアバンドを作ることができる。

JINTOのアイテムを手にすることで、ファッションを楽しむだけでなく、障がい者の方々を支援するという、素晴らしい経験ができるはずである。

ぜひ、C'festa(シェフェスタ)に足を運んで、JINTOの世界に触れてみてほしい。

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