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今週のヘラブナ推薦釣り場2024【静岡・田貫湖】

TSURINEWS

田貫湖(提供:週刊へらニュース編集部)

静岡県富士宮市にある田貫湖が秋の好機を迎えつつある。新ベラ放流予定は11月中旬。放流前でも好調に釣れてはいるが「新入生」が加われば、さらに勢いがつくはず。また、この時期は紅葉が色づきはじめる。平地よりひと足早い秋を感じながら陸っぱり天国で地ベラ&新ベラの強引を楽しんでもらいたい。

田貫湖のへら釣り概況

富士山の西麓・朝霧高原の一角にあり、水面標高は660m。断層活動によって隆起した古富士泥流の窪地を拡大させた人造湖で周囲は約4km。最深部は約8mと言われている。

写真愛好家の間ではダイヤモンド富士(頂上から朝日が昇る)の撮影スポットとして有名で、とくに田貫湖では湖面に映った逆さ富士も併せて撮影できることでも知られている。なおダイヤモンド富士が現れるのは例年だと4月20~23日と8月20日前後の年2回のみ。今期はすでに撮影チャンスは過ぎているが、それでも富士山の裾野から昇る朝日を拝みながらの釣りは格別だ。

釣況だが、この時期としてはやや低調。恐らくは夏の高水温の疲れが魚にたまっていると思われる。それでもいい人なら50枚は楽勝で、日並みがいいとそれ以上の釣果も出ている。

田貫湖のポイント

手軽にアタリがほしいなら、常にエサ打ちされているエリアを選ぶのが得策だ。居着きの魚が多く、エサ打ち開始から程なくしてアタリが出始めることだろう。

田貫湖ポイント図(提供:週刊へらニュース編集部)

条件として駐車場から近い。入釣が手軽。岸際からある程度水深がある。この3ないし2条件を満たしていれば、おのずと多くの釣り人によってエサ打ちがされている。以下はその代表ポイント。

釣り人が多いへの字周辺(提供:週刊へらニュース編集部)

神社前桟橋、への字周辺、一本松桟橋、前岩。なお夏に人気のあった桜並木だが、この時期は午後から日陰になり寒くなるので敬遠されがち。ただし前述した富士山からの朝日を拝みたいなら、桜並木や前岩の右カーブまでと一本松桟橋がお勧めだ。

入釣手軽な神社前桟橋(提供:週刊へらニュース編集部)

田貫湖の釣り方とエサ

釣趣にこだわらないのであれば、宙のウドンセット釣りがもっとも手堅く数が伸ばせる。竿は12~13尺前後で十分だろう。理由は魚が極端にエサ慣れしているから。底釣りだと底の状態に左右されやすく、また上ずりやすいのでエサ使いの難易度が高い。宙の両ダンゴでも釣れなくはないが、盛期ほど正解タッチに幅がなく、そこまでたどり着くころにはセット釣りに大差を開けられてしまうことだろう。

どうしても両ダンゴで狙いたいなら、エサも仕掛けも軽めを意識してフォールでの反応を重要視してほしい。ハリスが張りきってからでは、ほとんどアタリが出ないことが、エサ慣れした魚の代表的な特徴だ。

いやいや宙なんかせわしない。できれば富士山を拝みながらのんびり釣りをしたいんだ!

であれば底釣りがお勧めなのだが、こればかりは入釣ポイントの底に強く影響を受ける。藻の有無や凹凸など好条件がそろってこそであり、ダメ底だと釣りが難しいだけになってしまう。いい底を見つけるには足で探すことだとは理想論であり、一度釣り台を置いてしまうと移動は面倒極まりない。であれば竿の尺数で良底を探すしかない。

メインの尺数以外にも、長短2尺飛びくらいは準備しておきたい。エサは両ダンゴで十分だが日ごとに水温が下がっているので、念のため食わせ用にグルテンは準備しておきたい。なおメジャー路線ではないが、長竿ドボンの角麩セットが同湖ではかなり有効なので覚えておいて損はない。

<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>

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