江の島舞台に商店街の魅力発信
史跡・老舗巡るツアーが人気
史跡や商店を巡るまち歩きツアーが先月28日、江の島で開かれた。(公社)商連かながわなどの主催で、これまで県内各地の商店街を舞台に80回ほど行われてきた人気企画。今回は81人の応募があり、抽選で決まった19人の参加者のうち約8割は市外在住者だった。
この日は江の島・藤沢ガイドクラブが道先案内人を務めるなか、まずは片瀬中央商交会へ。梅の名所として親しまれる常立寺やかねはち米店、青果店のはとりや、和菓子店の一菓を見学した。その後、片瀬すばな通り商店会に移り、市内最古の写真館「片瀬写真館」では3代目の熊谷美波さんが古写真を紹介しながら店の歴史を説明=写真。まちの変遷についても語られ、皆聞き入っていた。また玉屋のようかんで知られる玉屋本店、昭和レトロな遊技場の朝日軒なども探訪した。
参加した千葉県浦安市在住の男性(64)は「どこも店主の情熱を感じる老舗ばかり。海だけでなく、マニアックな商店の魅力を知るのは新鮮だった」と満足げに話した。