バレーボール男子日本代表新監督にロラン・ティリ氏就任、フランス代表を東京五輪金メダルに導いた手腕に期待
大阪ブルテオンの監督としては今季最後まで指揮
日本バレーボール協会は25日、ロサンゼルス2028オリンピック出場を目指す男子日本代表チームの監督にロラン・ティリ氏の就任が内定したと発表した。
1963年12月1日、フランス出身の60歳。1982年から95年までフランス代表としてプレーし、1988年ソウルオリンピック(8位)や1992年バルセロナオリンピック(11位)に出場した。
引退後は指導者となり、フランスのASカンヌ監督として2005年の国内リーグ優勝、2007年の国内カップ優勝などの実績を残し、2012年から男子フランス代表監督として指揮。2016年リオデジャネイロオリンピックは9位だったが、2021年の東京オリンピックではフランス代表をオリンピック初の金メダルに導いた。
2020年には、代表監督と兼任でパナソニックパンサーズ監督に就任。2020-21シーズンのVリーグで準優勝、2023-24シーズンの天皇杯で優勝、Vリーグで準優勝した。現在も務めている大阪ブルテオンの監督としては今シーズン最後まで指揮を執る。
フィリップ・ブラン監督が率いた2024年パリオリンピックは7位だった男子日本代表。2028年のロサンゼルスオリンピックは新体制で1972年ミュンヘンオリンピック以来となるメダルを目指す。
コメント
■ロラン・ティリ氏
「バレーボール男子日本代表チームの次期監督に就任する機会を与えてくださった川合会長をはじめ選考委員の皆さまに感謝申し上げます。とても光栄に思うとともに、日本バレーボール協会のプロジェクトと野望に大きな責任を感じています。
すべての人にとって大きな挑戦であり、簡単なことではありませんが、優秀で経験豊富な選手、スタッフ、マネージャーたちのサポートがあれば、明るい未来が待っています。私たちならできると信じています。日本代表チームの力、強さ、経験、その価値観や資質を信頼し、私ならではの価値、国際大会やオリンピックでの経験も取り入れていきたいと思います。
5年間にわたりヘッドコーチとして信頼とサポートをしてくれた大阪ブルテオンには心から感謝申し上げます。皆さま、本当にありがとうございます。新たな冒険の始まりが待ち遠しいです」
■川合俊一会長
「素晴らしい実績と確かな指導力を持つロラン・ティリ氏に男子日本代表チームの監督を引き受けていただけることになり感謝いたします。ティリ氏は長年フランス代表チームを率い、2015年、17年ワールドリーグ優勝、東京2020オリンピックではフランスに初の金メダルをもたらしました。日本のクラブチームでも指揮を執り、常に優勝争いをする実力あるチームを作り上げてきました。
日本の選手やチームの特徴、文化への深い理解が、日本代表の力をさらに引き上げてくれると期待しています。パリ2024オリンピックで成し遂げられなかったメダル獲得という目標に向かい、ともに進んでまいります」
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記事:SPAIA編集部