「投げずに釣れるから初心者にもオススメ!」 船シロギス釣りを楽しもう
釣り船に乗って親子で、あるいは友だち同士で気軽に楽しめるのがシロギス。比較的、船の揺れが少なく、タックルが軽くて女性や子どもでも扱いやすい。多くの船宿でレンタルが揃っている。
船シロギスのススメ
また、持ち帰ってから大きい魚は刺し身に、中小型は天ぷらと美味しく食べられ、アフターフィッシングの楽しみもある。
釣行予定日が決まったら、まず週間天気予報を確認。次に釣行する船宿を紙面やHPで検索。週末やGWの混雑時は事前予約すること。このとき、集合時間やレンタルタックル、仕掛けの詳細や販売の有無を確認。さらに、釣行前日に再度、船宿に出船の可否を確認する。この際、夜間の問い合わせは控えること。
出船港
週刊つりニュースの協定船宿は、千葉の原木中山、浦安、都内の門前仲町、立会川、平和島、神奈川は川崎、鶴見潮見橋、金沢八景に数軒ある。
釣行前の準備
竿・リールは借りることができる。魚を持ち帰るクーラー(もしくは発泡スチロール容器)は自身での準備が必須。ただし、発泡スチロール容器に関しては、船宿で販売している場合がある。
その他、持っていると便利なアイテムは、魚バサミ、ハサミやタオルなど。
服装
雨や風、寒さを防げるフィッシングウエアがベスト。これからの季節は熱中症対策も心がけたい。日射を防げる帽子やサングラス、足下は長靴が安全。
タックル持参の人
竿は、船キスと名前が付いた専用のものがお勧め。アタリが明確で使いやすい。リールは、小型両軸タイプでもスピニングタイプの小型でも好みで。ミチイトはPEライン0.8~1号を100mほど巻いておく。
仕掛けは、図に記載したような天ビン、胴突きの2種類。船宿によって推奨する仕掛けが異なるので、予約時に確認しておくといい。一般的に、ハリは競技キス7~8号、ハリス0.8~1号。市販品は、船用キスの中から前記仕様のものを選ぶ。
オモリは10~20号。水深や潮流の速さで使い分けるが、こちらも船宿に確認すること。
釣り方
エサは船宿支給の青イソメ。特エサとして、ゴカイやジャリメを持参してもいい。通常、3~4cm程度に切って使うように指示されることが多いが、底荒れなど、濁りが推測される場合や、食い渋りのときは、1匹そのままハリ付けしてアピールするとアタリが多くなることがある。
虫エサが苦手という人は、人工イソメを使うのも一手。
釣り方は、深場なら船下に仕掛けを落としてもいいが、浅場ではキスが船の陰やエンジン音を嫌ったりすることが多いので、アンダーキャストで仕掛けを船から離れた所に投入、広範囲に探ったほうがアタリが多い。
オモリが着底したら、素早くイトフケを取ってアタリに備える。仕掛け投入時は、エサが海底にユラユラ落ちていくので、最もエサを見つけやすい。このタイミングでアタリが出ることが多い。
基本的にはオモリを海底にキープ。船下狙いのとき、アタリがなければ10秒に1回程度、仕掛け長の半分ほど誘い上げて、再びゆっくり下ろす。
投げて広範囲を探るときの誘いは、竿を立てて1mほど巻いては止めるを船下まで繰り返す。または、竿をスーッと引いて仕掛けを移動させながら止めてアタリを待とう。
竿先にブルブルと明確なアタリがきたら、ひと呼吸おいて竿を立てて聞きアワせる。一定の速度で巻き上げ、天ビンが見えたら巻くのを止めて取り込むように。
ハリが飲まれていたら無理に引っ張らず、人差し指と親指をエラに入れてハリスを引くと、スッと抜ける。
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。