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日本と世界のトップダンサーたちの華麗な饗宴 『横浜バレエフェスティバル2025 in鎌倉』が開催

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『横浜バレエフェスティバル2025 in鎌倉』

2025年8月2日・3日(日)鎌倉芸術館にて『横浜バレエフェスティバル2025 in鎌倉』が開催されることが決定した。

横浜バレエフェスティバルの最大の魅力は、世界トップクラスのダンサーが一堂に会する、華やかなガラ公演であると同時に、世界のバレエ界の“今”を感じることができる最先端の作品も揃っていること。2015年から始まったこのフェスティバルは、今年で10回目の開催となり、バレエファンに愛されるバレエ&ダンス界の恒例の夏の一大イベントへと育った。

『横浜バレエフェスティバル2024』オープニングより

第一回目から公演を開催してきた神奈川県民ホールが2025年3月末に休館となったため、今回から鎌倉市(最寄り駅は大船駅)の鎌倉芸術館大ホールで開催される。

2024年公演より『No Mans Land』高橋絵里奈、ジェームズ・ストリーター(撮影:フォトクリエイト白井力丸)

本公演の目玉は、英国のダンス界では最も権威のある英国ナショナル・ダンス・アワード(英国批評家協会賞)で今年の最優秀女性ダンサーに輝いた高橋絵里奈のパフォーマンスがAプロで観られること。高橋絵里奈はENBで29年間活躍し、うち18年間は最高位であるリード・プリンシパルとしてカンパニーを代表するプリマ・バレリーナだ。今年5月にENBを引退し、同団での指導者の道を進む彼女の貴重な舞台となる。 公私とものパートナーであるジェームズ・ストリーターと今回踊るのは、英国バレエ界を代表する現代振付家で、高橋もバレエ団引退公演に選んだ現代版『ジゼル』が空前の大ヒットとなったアクラム・カーンの『ダスト』。カーンのルーツであるインド古典舞踊“カタック”を取り入れた日本初演作品で、昨年二人が踊ったリアム・スカーレットの傑作『No Mans Land(ノー・マンズ・ランド)』と共に第一次世界大戦をテーマにした3部作の一つを構成しており、愛し合う男女が戦争によって引き裂かれる悲劇を描いている非常に美しい作品。

高橋絵里奈と同じくENBのリード・プリンシパルとして、カンパニーを代表するプリマ加瀬栞が3年連続で出演。ENBの同僚でバレエ団でも共演している若手ファースト・ソリストのロレンツォ・トロセッロと『ジゼル』、さらにBプロではクリストファー・ウィールドンの『シンデレラ』も踊る。横浜バレエフェスティバルに初出演する影山茉以は、ポーランド国立バレエのファースト・ソリスト。『ジゼル』『眠れる森の美女』『シンデレラ』『ドン・キホーテ』など多くの作品で主演を重ねてきた美しき実力派で、今回初めて新国立劇場バレエ団の人気プリンシパル奥村康祐との共演が『眠れる森の美女』で実現する。

2024年公演より『ダイアナとアクティオン』加瀬栞(撮影:フォトクリエイト白井力丸)

そして横浜バレエフェスティバルには第一回目から毎回出演している二山治雄。今年彼は東京バレエ団に入団し、同バレエ団のプリマ・バレリーナで栄えあるブノワ賞にもノミネートされた秋山瑛と昨年に続き共演。Aプロでは遠藤康行振付作品『Ki22』タランテラよりパ・ド・ドゥ、Bプロでは『騎兵隊の休息』と全く異なった作品を踊る。 また、新国立劇場バレエ団で人気のプリンシパル木村優里と渡邊峻郁は、2021年に都民芸術フェスティバル日本バレエ協会公演で二人が踊って好評を博したコンテンポラリー版『眠れる森の美女』である『Little Briar Rose』(遠藤康行振付、横浜バレエフェスティバルでは2019年に菅井円加、加藤三希央で初演)を再び踊る。

2021年度公演より 木村優里(撮影:フォトクリエイト) 

2023年度公演より 小池ミモザ(撮影:フォトクリエイト白井力丸)

第一回目の横浜バレエフェスティバルから、ほとんどの公演に出演しているのが、モンテカルロ・バレエ団のプリマ、小池ミモザ。巨匠ジャン=クリストフ・マイヨーの信望も厚く、ダンサーの枠を超えた幅広い活躍をしている。今回は、マイヨー作品『Core Meu』よりCorriと『Opus 40.』を日替わりで踊る。同じく巨匠であるアンジュラン・プレルジョカージュのカンパニーで長く活躍した津川友利江はプレルジョカージュが近未来の格差社会を舞台に移民問題も入れて置き換えた名作『ロミオとジュリエット』を同カンパニーのローラン・ル・ガルと踊り、ウェイン・マクレガー・カンパニー、アクラム・カーン・カンパニーと英国コンテンポラリーの最前線で活躍してきた高瀬譜希子は英国の人気カンパニーNeon Danceとのコラボレーション作品を日替わりで披露する。

2018年公演より『ロミオとジュリエット』バルコニーのパ・ド・ドゥ 津川友利江 バティスト・コワシュー

2024年公演より『Mirror of Sarasvati』 高瀬譜希子 佐藤健作

‟次世代育成”に力を注いでいる横浜バレエフェスティバルでは、若く有望なダンサーたちを起用したフレッシャーズ・ガラも魅力の一つ。“ジュンヌバレエYOKOHAMA”の若手ダンサー達、そしてコンクール「YBCバレエコンクールGrand Prix 2025」で選出されたジュニアが出演する。第1回の横浜バレエフェスティバルには現在マリインスキー・バレエで主演するなど大活躍している永久メイが出演。第2回に出演した中島耀はドレスデン国立ゼンパーオーパー・バレエ(来シーズンよりウィーン国立バレエに移籍)で活躍し今回も出演、第4回の生方龍之介は東京バレエ団で『ジゼル』に主演して絶賛されるなど、若手ダンサーの登竜門となっている。

『横浜バレエフェスティバル2024』カーテンコールより

目で愉しみ、耳で音楽に酔い、心が震える体験を届ける横浜バレエフェスティバル。今年はAプロ、Bプロの2公演が開催され、日替わりの演目(一部出演者も異なります)も行われる。

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