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「呼ばれた時点でウチらの勝ち♪」セカオワ「Habit」のダンスMVがSNSで話題沸騰ーー注目のパワーパフボーイズが語る、3人の出会いと1stワンマンへの想い

SPICE

パワーパフボーイズ 撮影=福家信哉

ピンクの衣装&金髪姿で「呼ばれた時点でウチらの勝ち♪」という自己紹介が印象的な、AO、KAN、naotoからなる3人組ダンスグループ・パワーパフボーイズが、11月に初のワンマンショー『THE POP!!』を東京と大阪で開催する。2022年、彼らが手がけたSEKAI NO OWARI「Habit」のMVの振付が話題に。さらに日テレのダンスNo.1決定戦『THE DANCE DAY』でのパフォーマンスが話題になり、一気に大注目を浴びた3人。それぞれプロダンサーや振付師としての顔も持ちながら、「ブチアゲポップスター」として周りをハッピーに巻き込み、人気を獲得し続けている3人が今回SPICEに初登場。これまでの活動を振り返りながら、1st ワンマンショーについてたっぷり語ってもらった。終始笑いの絶えない、読むだけで元気をもらえるインタビューをどうぞ!

●AOは予言者!?ダンス大好き3人組の、奇跡的な出会い

パワーパフボーイズ

ーー結成6年の皆さんですが、最初はお仕事というよりダンスがキッカケで繋がった仲良し3人組だったんですよね

naoto:そうです。一緒に練習したりご飯に行ったりカフェ行ったり、お互いの近況を報告し合うような、本当に普通のダンス友達でしたね。

AO:それぞれ小学生、高校生、大学生からとバラバラにダンスを始めてて。インストラクターやバックダンサーをやったり、ダンスでお仕事し始めたタイミングが全員なんとなく2018年かな。

naoto:でも出会ったのは2016年。

AO:共通の知り合いの方とそれぞれ別にお仕事させてもらっていたんですけど、ある時「初めまして」で出会って。それをキッカケに2人で遊んでみたり、ご飯に行ったりを重ねていって、1回3人でスタジオで時間を過ごしたらすっごい楽しくて(笑)。せっかくだから3人でイベントに出場してみようかと言って、チーム名が必要だからパワーパフボーイズと名付けてやっていたら、いつの間にかこんなことになっていました(笑)。

ーー最初に3人で受けたお仕事は何だったんですか。

naoto:最初は2018年か2019年、PayPayのWEB CMの振付と出演でした。

AO:そこからすぐにいっぱいお仕事が来たわけではなくて。当時は全員フリーランスで個々にお仕事をもらっていたけど、パワーパフボーイズとして何か任せてみようとなるまでには少し時間がかかったというか。やっぱりカラーがあると思ってもらわないと、わざわざグループとしてお願いすることはないと思うので。でもそこから本当にありがたいことにお仕事をもらえるようになって。

ーーカラーがしっかり固まったのはいつ頃ですか?

AO:2022年に『THE DANCE DAY』という日テレの番組に出させていただいた時に、初めて3人で全身ピンクを着たんです。「ハッピーをお届けしたい!」というスタイルになったのは、多分その辺りからです。

KAN:出会った頃から魂では何も変わってないけどね。

パワーパフボーイズ

ーー現在は振付からバラエティまで幅広いジャンルのお仕事をされていますが、目標やビジョンはあったんですか?

KAN:はい!(挙手)話したいことがあるんですけど、最初友達感覚でチームを組んで、僕とnaotoは「楽しくね!?」みたいなバイブスでいて。2週間に1回ぐらい集まって、カフェでわちゃわちゃゲラゲラ話していると、いつもAOくんに「僕たちは世界に行きます。なので夢を語ってください」と言われるんですね。僕は昔「今が楽しければいいじゃん」というタイプだったので「夢か~」と言うと「夢はね、口に出さないと叶わないんだよ」と……。

naoto:諭してたよね(笑)。僕も同じく、その時々の楽しい連続が何かを生むと思ってきたタイプだから。

AO:そんなふうに言ってるつもりはなかったんですけど(笑)。2人に出会ってからずっと「このグループはいける!」みたいな気持ちがあって。僕はNYへの留学経験があって海外のお友達がいるんですけど、アジア人3人の、しかも男の子たちがこんなにケラケラ笑いながら、ダンスもしっかりやりながら、エンターテインメントとして表現してるグループって他にないなと。だから海外でやってもウケるだろうなと思いました。

KAN:AOくんは予言者みたいなところがあるんです。この前うわーっと雨が降った時、AOくんが「任せて。雨止ませるわ」みたいな感じでこう(空に向けて手をくるくるーっと)やったら雨が止んだんですよ! 予言というかもう超能力者だよね。そういうことは結構昔から多くて、言霊を感じますね。

naoto:天気の子。

AO:ザーッて降ってるところからサー……ぐらいにはなったよね。いやいや、そういうことじゃなくて(笑)。魔法使いになっちゃうじゃん(笑)。僕からすると、こんなにゲラゲラ笑い合える仲間と出会ったのが初めてだったので。この楽しいエネルギーをダンスを通してもっと多くの人に知ってほしいなと思っていて、その延長線で「世界に行く」と思っていました。

naoto:逆に僕の周りには、こんなに真っ直ぐでポジティブな言葉を言う人がいなかったから、AOくんが近くで「世界行くからね!」と言ってくれるのは、すごくエナジーになるなと思って。ずっとAOくんからポジティブなエネルギーをもらってましたね。

KAN:(AOを拝むポーズをする)

AO/パワーパフボーイズ

ーー神様みたいになってますね。

naoto:パワースポッツ!!!

AO:もう~(笑)。でもこうやってふざけることが大好きなので(笑)。結局ダンスのコミュニティはすごく狭いんですよね。だけどダンスをやってない人たちにもこの面白さは絶対伝わるし、それが1番意味があることだと思っていて。ダンスの人たちだけで楽しくやる世界があるとしたらそこも素敵だけど、その枠を超えられる気がしてる。ありがたいことにそのタイミングは「Habit」や『THE DANCE DAY』にあったのかなという感じです。

●絶対に全員が笑えるポイントがある「ダンスショー」

パワーパフボーイズ

ーー11月27日(水)に東京・I’M A SHOWで、29日(金)に大阪・YES THEATERで1st ワンマンショー『THE POP!!』が開催されます! 構想はずっとあったんですか?

AO:夢を語る僕なので、次はどうなっていきたいか、何が目標だろうという話になった時に「何したい?」と話していて。3人とも共通で「絶対自主公演はやってみたいよね」という気持ちはあったので「今か」という感じですね。

KAN:ダンスのショーケースって、チームでも出演時間が4分とか5分とか、1曲分が普通なんですよね。で、僕らは昔からこの5分の中ですごくふざけるんです。だけど自主公演ならショーの長いバージョンができる。それが結構夢だったというか。この楽しい時間が長く続くんだという意味で、自主公演は絶対にやりたいなと思っていました。

KAN/パワーパフボーイズ

ーーライブではなく「ショー」というところに想いがあるそうですが、3人にとってショーはどういうものだと捉えていますか?

AO:ショーと決めるまでに何回か話し合う機会があって。正直頭の中では「やりたいことは普段のショーケースの90分版」ぐらいでしか考えてなかったんですけど、「公演」「ショー」「ライブ」という言葉がある中で何が1番ピッタリかなと。多分最初は3人の中で「公演」のイメージが大きかったんですよね。脚本がしっかりあって、コントちっくに色んなことをやるみたいな。それも大好きなんですけど、1st ショーでそこまでのことをやりきれるかもわからないし、「本当にやることはそれなのか?やっぱりちゃんとダンスの良さも見せたい」と思って。1個の設定を乗せながらダンスで見せるとなると、「ショー」という言葉が1番いいのかなと。

ーー設定?

AO:タイトルが『THE POP!!』なんですけど、「パワーパフボーイズが持っている色んなPOP」をセクションにしてお届けしていきます。「POP」というワードひとつにも、いろんなイメージがあると思うんですが、僕たちらしく紐解きながら、カラーの違う「POP」をお届けしていきます!

KAN:例えば「青春ポップ」と名付けているセクションがあって、学校を舞台に僕たち3人が登場するんですが……その設定が面白い!

AO:もうちょっと言っちゃってもいいんじゃない?

naoto:また別のセクションでは、僕たちを構成するポップ「ギャルPOP」というパートもあって。ピンクの感じや、「アゲてこ~♪」と自分たちをハッピーに肯定していく「ギャルPOP」を作りたいねと。ただ、ちょっとひねりが欲しいねとなった時に、僕たちの中であるアイディアが出まして。まさかの場所でまさかの展開になります。僕たちも爆笑しすぎて、当日笑わないでできるかが1番課題なんじゃないかというぐらい。お客さんも絶対に1回は、どこかのセクションに必ず刺さるポイントや笑いのツボがあると思います。見てる人たちの脳みそを良い意味でバグらせることができるんじゃないかな。

AO:僕らダンスが大好きなんだけど、3人でスタジオで練習しようと集まった時に、5時間あったら4時間ぐらいコントして遊んじゃうんですね。そこで培ってきたじゃないですけど……。

KAN:その練習してたの?(笑)

AO:日常的に、色んな設定を踏まえて何かになりきりながらコントをするのが好きなんでしょうね。それも僕らにとって大事な時間だったので、やっと外にお見せできる。だからめちゃくちゃワクワクしてます。僕らの頭の中を覗き見してもらう感覚。もちろんダンスはしっかり踊りつつ、楽しいことが暴走しないよう、うまいことできたらと今まさに考えているところですね。

naoto:大前提として「ダンスショー」なので、ダンスを使って表現できる時間になればいいなと思ってます。

KAN:僕たちがしたいことを全部やるとなったら2週間ぐらいかかるところを、ぎゅっと選りすぐって詰め込んだ90分だということもお伝えしたい。

AO:この間、通しでやってみたんですよ。そしたら詰め込みすぎて、僕らの息がもたずに終わりました(笑)。

naoto:ついやりたくなって、供給過多もいいところ。だけど、相当面白い公演になると思います。

naoto/パワーパフボーイズ

ーー会場選びのこだわりはありますか?それこそI'M A SHOWは箭内道彦さんがクリエイティブディレクターで「ショーも人も生きている」というコンセプトだったり、YES THEATERはなんばグランド花月の下にある劇場で、お笑いも大好きなパワーパフボーイズのスタンスに合っていそうだなと思います。

AO:ダンスイベントはライブハウスが多いんですけど、最初からシアターみたいな雰囲気が合ってるかもというのは話に出ていて。I'M A SHOWとYES THEATERに関しては、みんなで探してる中でスタッフさんが見つけてくださいました。I’M A SHOWは実際に行ってみて「良いな」となったよね。

KAN:うん。座って観れるので、見入っちゃうようなショーにしたいねと話したよね。

ーー座れると幅広い世代のお客さんが楽しめますね。では改めてワンマンショーに向けての意気込みをお願いします!

naoto:僕たちの6年間の全てが詰まっていると言ってもいいぐらい、本当に濃密なショーケースになっています。僕たちを知ってる方も初めて見る方も絶対に楽しめる内容で、何も考えずに座っていただいて、気づいた頃には多分口角が上がってると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。

KAN:制作中から涙がこぼれ落ちて、死んでしまいそうになるぐらいケラケラ笑って作っているので、本当に楽しくて面白い、遊園地に来た時の感覚と似たものを感じてもらえると思います。プラス、来てくれた人は絶対に絶対に、絶対絶対1回は面白いなと思う部分があるので、ぜひ生で感じてほしいな。あと今回は僕ら3人ぼっちでやらせていただくので、その勇敢な姿を応援してほしいです!

AO:ははは! 自分で言った!(笑)

KAN:今回は映像や配信がないので、どうにかして予定を空けて来てください。老若男女絶対楽しいです! 待ってます!

AO:ダンスだけの小さい世界でしかやれていなかった僕たちが、ダンスをやっていない人たちに見ていただける機会があることは当たり前じゃないと思うので、一生懸命だけれど気張らずにやります。きっと「早く第2弾やって!」と言ってもらえるショーになると思うので、ぜひぜひお友達を誘って来てください!

パワーパフボーイズ

取材・文=久保田瑛理 撮影=福家信哉

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