<夫、ローンで頭がいっぱい>マイホーム購入で夫婦に温度差!不満そうな夫にウンザリ【まんが】
私(カオリ)と夫(イクヤ)はともに33歳で結婚3年目。子どもは1歳の息子(タケル)が1人います。私にとってマイホームの購入は結婚当初からの夢で、夫も同じ意見でした。そして先日、夫との話し合いを重ね、念願の注文住宅を建てて引越しを済ませたところです。晴れて新生活スタート! と言いたいところですが、私は家を買う頃から夫の言動に悩みつづけています。家が建てば悩みも落ち着くと思ったのですが、そうではないようです。もともと家を建てる前から夫は……。
夫婦ともに結婚当初からマイホームを購入したいと思っていたのですが、私は注文住宅派、夫は建売派でした。「そろそろ家の購入を検討しようか」となったときも、やはり「俺は家にそんなにこだわりがないから建売がいいな。建売で十分だと思うよ」と言い出した夫。注文住宅にしたい私とは意見が食いちがいます。
前向きとは言い難いのですが、いったんはしぶしぶながらも「注文住宅も視野に入れる」と言ってくれた夫。夫婦の家なのだから、慎重に話し合って決めたいものです。
相変わらず夫は積極的とは言いがたかったのですが、どちらかに決めないことには前に進めません。結局、とあるハウスメーカーで注文住宅を建てることに決まりました。しかし打ち合わせのたびに、どこか「ひとごと」のような態度をとる夫。あまりに乗り気でない様子に不安を感じた私は、建てることを中断することも提案してみました。このまま進めていいのか不安だったからです。でも頭金は払い込んでいるし、今さら……と夫。
家を建てるにあたってはもちろん夫の意見も取り入れましたが、キッチンや水回りはほぼ私の意見が通った形となりました。私にとっては満足のいく家ができたと思っています。しかしずっと夫が希望していたのは建売住宅。私の希望であった注文住宅に決めたことに不満をもっているのはわかっていました。ただ一度注文住宅にすると決めたなら、それ以降は前向きに考えてほしいと思う私はワガママでしょうか? 私が独断で注文住宅を建てたわけではありません。ハウスメーカーを決めたときも、家の内装や外装を考えるときも、いつだって夫の意見をちゃんと聞いているのです。それなのに、夫は常に不満そうな態度でウンザリです!
夫の文句が止まらない「俺の身になれ」ネチネチめんど~
夫に水を差されたように感じ、沈んだ気持ちでスタートした新生活。夫はもちろん、私だって楽しいはずがありません。引越し後も「やっぱり注文(住宅)じゃなくてもよかった」と何度もネチネチと言われ、気が滅入ってしまいました。せっかくすてきな家での暮らしがスタートしたというのに……。夫のあまりの態度に、私は不満をぶつけました。
たしかに今、ローンを一手に引き受けてくれているのは夫です。だけど私だって、正社員に戻ったら一緒に頑張ってローンを返済していこうと思っているし、そうやって話し合ってきたはずなのです。なのに今になってネチネチ、ネチネチ……。
いったい夫は何がしたいのでしょうか。私にどうしろと言うのでしょうか。
夫とは引越してからずっとこんな調子。顔を合わせるたびにお互いの不満をぶつけ、険悪な状態が続いています。家に関係がない内容でケンカをしても、なぜか行き着く先は家のこと。さらには当てつけなのか、お目当てだった建売の写真を私にLINEで送ってくるときもあってウンザリします。それも一度や二度じゃありません。これは家庭内のイヤがらせだと思いました。
夫は一体何がしたいのでしょうか? 建ってしまった家のグチを言いつづけても何もなりません。それにローンを組む際の最終判断は夫がしたのです。いつまでもイヤミったらしく、ネチネチ言ってくる夫への気持ちは萎える一方。かといって離婚はしたくないと言うし、私としてもなす術がありません。「すべてが夫の希望通り」というわけにはいきませんでしたが、夫の希望を聞いて決めた部分もある家です。どうにか夫が気持ちを切りかえ、家族みんなが新居で気持ちよく暮らす方法はないものでしょうか。
両家の母がやって来た!注意されたのは、夫か……妻か?
私は気が強い性格なので、つい自分の意見を優先しがちなところがあります。マイホーム購入にあたっては、とくに自己主張が強かったかなという反省はあります。でも一生に一度の買い物です。意見を言わないわけにはいかないし、そうしながらも夫の意見も取り入れたマイホームのつもりでした。やはり私が全面的に悪いとは思えません。しかしそうは言っても夫との関係はひたすら悪化の一途。
そんなモヤモヤを抱えながら、実母と義母が新居を訪ねてくる日を迎えたのです。
せっかく両方の母が来てくれたというのに、家の中に険悪な空気が流れます。まるで自分が不機嫌な原因は私にあると、私ばかりを責めるように言う夫に、実母としては言いたいことがあるようでした。しかしそれを遮ったのは義母。「どうして話し合いをせずに話を進めたの? 注文か建売かが問題じゃないわよね?」声を荒げて話し出した義母。義母が言うように、私たちが衝突している原因は、この家が「注文か建売か」ではないのです。
母たちに話を聞いてもらい、私たち夫婦はそれぞれのおこないを反省することとなりました。その後、夫とは建てた家への不満を話すのではなく「こんな家にしていこう」「居心地よくするために何ができるかな」という未来の話をしていく約束をしました。まずは夫に家具を選んでもらい、少しでも夫の気に入る空間にしてもらおうと思います。最近の夫は息子と一緒に楽しそうに家具を探しています。そんな夫と息子を見て、私は少し安心しました。マイホームの購入が、私たち夫婦の関係や考え方を見なおすキッカケとなったのです。
【夫の気持ち】妻に押し切られたマイホーム。返済への不安
俺(イクヤ)と妻(カオリ)はともに33歳で結婚3年目です。子どもは1歳の息子(タケル)が1人います。俺たち夫婦は結婚当初からマイホームを持ちたいと話していました。そして先日、念願のマイホームを建て、引越しを済ませたところです。本来なら新生活スタート! と言いたいところですが、どうも気分が乗りません。なぜなら、俺は建売住宅でよかったのに、妻がはりきって注文住宅にしたからです。「気に入った建売住宅があったのに、妻の押しが強すぎて注文住宅になってしまった」という気持ちがどうしてもぬぐえません。
渋々ながらも納得したものの……。
ローンの手続きの日は思った以上に緊張しました。いざ金額を目の前に、胃がキリキリ……。「ちゃんと返済していけるんだろうか?」「もし会社をクビになって、返済が滞ってしまったら?」起きてもいないことを不安に思うな、なんて言われるかもしれませんが、やはり先が見えないからこそ不安なのです。さらには「地震や火事が起きたらどうなる?」「将来、家の価値がすごく下がったら?」次々に妄想が膨らんでしまい、元来、気の小さい俺は、ネガティブな方向に考えることが増えていきました。
それに対し妻はいつも楽しげで、やれインテリアはどうしたい、庭をどうしたいなどと浮かれているように見えます。俺の気持ちなんて知ろうという気配すらない。
そんなある日、妻の母と俺の母が同じ日に新居を訪ねてくることになりました。正直、俺は乗り気ではありませんでしたが、親としては子どもが建てた家を見たいのでしょう。相変わらずモヤモヤした気持ちのままその日を迎えました。
心配性な俺は、マイホームを購入したことへの不安がまだ残っているのが本音です。でもせっかく買ったのだから、少しでも楽しく過ごせるよう、この家で家族との思い出をたくさん作っていきたいと思えるようになりました。俺が前向きな話をするようになり、妻も嬉しそうにしてくれます。そんな妻の笑顔を見て、俺は不安なことも少しずつ伝えられるようになりました。妻もそんな俺の気持ちを受け止めてくれるので、話してよかったです。たとえ将来家の価値が下がっても、家で過ごした経験や思い出は、何より価値のあるものになるはずだと思いたいです。