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デビュー40周年を迎える【浅香唯】1985年はアイドル豊作の年!新人にとっては超激戦区

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1985年06月21日 浅香唯のデビューシングル「夏少女」発売日

​​新人アイドル激戦区の1985年にデビューした浅香唯


宮崎県出身だったことから掲げられた浅香唯のキャッチコピーは “フェニックスから来た少女” 。少女コミック誌の『ザ・スカウトオーディション ‘84』でグランプリを受賞したのをきっかけに、1985年6月21日にハミングバードから「夏少女」でデビューした浅香唯であったが、すぐに人気アイドルの座に駆け上ったわけではなかった。

なんといっても1985年は新人アイドルにとって激戦区となった年。2月には斉藤由貴が、4月に本田美奈子、浅香と同じ6月には中山美穂と南野陽子が歌手デビューしており、中山美穂とはまさに同日デビューだった。さらには4月にスタートしたフジテレビ系『夕やけニャンニャン』からおニャン子クラブが大人気に。1982年以来のアイドル豊作年だったのだ。

​​「スケバン刑事」3代目主役 “風間唯” に抜擢


浅香は、TBS系の情報バラエティ『EXPOスクランブル』のアシスタントに抜擢されたり、サードシングル「ヤッパシ…H!」や、4枚目の「コンプレックスBANZAI!!」がCMソングに起用されてはいたが、曲がヒットするまでには至っていない(ノベルティ色濃いこの辺りの楽曲は後になって再評価されている)。

レギュラー出演していたテレビ朝日系のバラエティ番組『爆笑!家族グルメ みんな気まぐれ日曜日』でもそんなことをネタにされてはいたが、伊東四朗や横山やすしらベテランの共演者たちに囲まれながらスタジオ狭しと駆け回って健気に頑張っていた姿が思い出される。同番組が終了した直後には、フジテレビ系の月曜ドラマランド『一休さんⅡ』で一休さんを演じている。

そんな彼女に転機が訪れたのは、フジテレビ系のドラマ『スケバン刑事』の3代目主役に抜擢されたことである。正式なタイトルは『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』で、大西結花、中村由真との風間三姉妹の末妹、“風間唯” を演じた。そしてエンディングテーマとなった6枚目のシングル「STAR」で初のトップ10入りを果たす。同曲はタケカワユキヒデの作曲によるものだった。

​​風間三姉妹によるユニット曲「Remember」でもオリコン首位に輝く


そしてスターの証、TBS系『ザ・ベストテン』にも初登場してトップアイドルの仲間入り。続いての「瞳にSTORM」「虹のDreamer」(いずれも作曲は井上大輔)もやはり番組主題歌としてヒットし、8枚目のシングル「虹のDreamer」では遂にオリコン1位を獲得している。そして、この1ヶ月後にリリースされた風間三姉妹によるユニット曲「Remember」でも首位に輝いた。1985年に「翼の折れたエンジェル」をヒットさせた中村あゆみと共に、この時期のハミングバードの屋台骨を支えたのは間違いないだろう。

9枚目のシングル「Believe Again」が、ハミングバードの記念すべきCDシングル第1弾となったことからも、レーベルのトップアーティストに位置していたことが窺われる。ここまではまだ純アイドルであったが、次の「C-Girl」が再びターニングポイントとなるのだ。自らもCMに出演したカネボウ化粧品夏のキャンペー
ンソング「C-Girl」で自己最大のヒットを記録。日に焼けた褐色の肌がひときわ大人っぽく映り、明らかに一皮剥けて見えた。少女時代からの脱却を感じさせた。

​​2025年はデビュー40周年となるアニバーサリーイヤー


工藤静香、中山美穂、南野陽子と共に、後に “アイドル四天王” と呼ばれるようになったのも、「C-Girl」のヒットがあったからだろう。スケバン刑事の印象からも完全に抜け出し、楽曲も「セシル」「Melody」と傑作が続く。殊に「セシル」は麻生圭子の詞とNOBODYの曲が絶妙にマッチしたアイドルポップスの至高の1曲として名高い。

2作目の主演映画『YAWARA!』の主題歌や挿入歌となった「TRUE LOVE」「NEVERLAND 〜YAWARA!メインテーマ〜」も連続ヒットさせて人気を揺るぎないものとした。田原俊彦と共演したフジテレビ系のドラマ『金太十番勝負』での勝ち気な妹役も忘れがたい。そういえば、映画『YAWARA!』の相手役は今やベテラン俳優となった阿部寛だった。

1993年に一旦休業宣言するも、1997年には 歌手活動を再開。以後現在に至るまでアイドルらしい可愛らしいルックスを持続させているのも素晴らしい。今年2025年は40周年のアニバーサリーイヤー。デビュー記念日にあたる6月21日にはZepp新宿でライブを開催。今後の動向も見守りたい。

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