【日本人驚愕】「中国の吉野家で一番高いメニュー」のコンセプトが難解すぎた … でも楽しいからOKだった!!
2021年の記事でご紹介した中国の吉野家を再訪してみたら、相変わらずの繁盛ぶりに日本人として嬉しい気持ちなった。なんか中国っぽいメニューはないかな? 『北京ダック丼』とか。
……と思ってメニューを見渡すのだが、それほど奇想天外なメニューが見当たらなかった。珍しいのは『麻婆豆腐牛丼』『お好み焼き』『ぜんざい』あたりだろうか。とはいえ、なんとなく味の予想がつかなくはない。
ってことで今回は「中国の吉野家で一番高いメニューを注文する」方向に舵を切ってみたぞ!!
・やはりアレだった
実は個人的に今回、最も「奇想天外だ」と感じたのは朝食メニュー。
真っ白なおかゆに油条(中国圏でメジャーな揚げパン)という炭水化物地獄みたいなセットが午前7時〜10時まで提供されているようだ。もはや吉野家1ミリも関係なくなっているが、中国で早起きする機会があれば食べてみたい。
舐め回すようにメニューを見渡した結果、最も高額なメニューは『吉上大鰻丼(うな重)うなぎダブル』(59元 / 約1271円)だった。
が……「ダブル」という点がやや反則っぽいこと、うな重は普通に日本の吉野家でも食べられる(=あんまり面白くない)ことから、正確には2番目に高い『吉上大鰻定食』(56元 / 約1206円)をチョイスすることにしました。ご理解いただけると幸いです。
・安いぞ中国吉野家
さて時刻は12時半。マジで混み混みだった吉野家店内。
「注文は全てモバイルで」とのことだったが……
なんか上手くいかず困っていたところ、お店の人が口頭で対応してくれました。優しい!
すぐに運ばれてきた『吉上大鰻定食』。日本の吉野家でも『鰻重牛小鉢セット』なる定食(牛小鉢・みそ汁・お新香つき / 税込1524円)が販売されているが、品数の多さとカラフルさが異世界である。
あと内容が違うので一概には言えないが、日本より中国のほうがずいぶん安い。日本の企業なのに。
・粘度が……
ごはんと別皿に盛られたウナギには福神漬け、錦糸卵、紅生姜が添えられている。
みなさん画像からなんとなくお分かりかと思うが……
タレの粘度(液体のねばりの度合い)が我々の知るソレとは全く違った。ほぼ「あんかけ」状態と思っていただいていいだろう。
柔らかくて甘〜いウナギは日本のものとは若干異なるが、すき焼きにアホほど砂糖を入れる家庭で生まれ育った私の口にはよく合った。ただでさえウナギと福神漬けコンボで白米が不足しているところへ、キムチの小鉢まで付いているのは一体どういうコンセプトなのだろう?
・謎デザートの存在感
茶碗蒸しはごくごく普通。シイタケと鶏肉とエビが入っている。
私が「ごく普通」と感じたということは、限りなく日本の味に近いということ。なお味噌汁は『あさげ』みたいな味がした。
最後に、日本の吉野家ではちょっと予測できないデザートの存在。これ、普通に大福かと思いきや……
「大福ではない何か」だった。
フルーツ風味のクリームのようなものを包むのはモチっぽい何か。でも、なんかモチじゃない気もする。では何かと問われると……ガチで分からん。弾力ゼロ。メニューを確認したら「麦大福」と書かれていた。正直おいしくはなかったが、面白みは満点だった。
……といった具合に、日本ではまずお目にかかれない内容ではあるものの、コレはコレでとても満足度が高かった中国吉野家の『吉上大鰻定食』。注文するならご飯大盛りがオススメだ。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.