“6歳差きょうだい“のママが見つけた神ボードゲーム! 3歳と10歳でも「果樹園ミニ」を一緒に楽しめる仕掛けとは?
歳の差きょうだいが一緒に楽しめる貴重なボードゲーム「果樹園ミニ」の遊び方やママの感想、子どものリアルな反応をリポートします。ボードゲームにハマったママが見つけた、歳の差があっても楽しめるボードゲーム・カードゲームの紹介も。
「果樹園ミニ」のかわいらしい魅力を写真でチェック10歳・4歳(※)の男の子きょうだいを子育て中のエニママライター、笹川かおりです。
今回は、我が家のきょうだいが気に入ってよく遊んでいるボードゲーム「果樹園ミニ」を紹介します。
※記事公開当時の年齢です。本文内では、購入時の年齢(3歳)で統一しています。
我が家のきょうだいの歳の差は6歳。歳の差きょうだいだといって差し支えない年齢差です。
長男に手がかからなくなってから産んだため、次男の育児はとてもラクでしたが、想定以上に困ったのが「一緒に遊べるコンテンツが少ない」こと。
一緒に遊べるおもちゃやゲームはないものか、と探して購入してみても、次男にとっては難しすぎて遊べなかったり、勝ち負けできょうだいげんかになってしまったりと、6歳差きょうだいが一緒に楽しめるものはなかなか見つかりませんでした。
今回はそんな悩みを抱えていた私が辿り着いた神ボードゲーム「果樹園ミニ」をご紹介します。
果樹園ミニとは
果樹園ミニは、ドイツの有名な玩具メーカーHABA社が制作した子ども向けのボードゲームです。子どもが初めて遊ぶ「ファーストゲーム」として、世界中で広く知られています。
このゲームではプレイヤー同士は対戦せず、味方として手を組みます。プレイヤーの敵は、ゲーム内のキャラクター「カラスのテオくん」です。
プレイヤーたちの敵、カラスのテオくん。
ルールはとってもシンプル。
果樹園に実るくだものを狙うカラスのテオくんが果樹園に到着するよりも早く、すべてのくだものを収穫できたらプレイヤーの勝ち! です。
このゲームの魅力については、ボードゲームのプロフェッショナルが解説しているコクリコの記事もぜひ参考にしてみてください。どのゲームも楽しそうで、大人も心がときめきます!
大人もハマる 2~4歳におすすめのボードゲーム&カードゲーム5選(監修:ボードゲーム・カードゲーム専門店『すごろくや』丸田康司さん)
果樹園ミニの遊び方
「興味はあるけど、どんなゲームなのか想像がつかない」みなさんにイメージしてもらえるよう、果樹園ミニの遊び方を手順どおりにご紹介します。
1.セッティング
ゲームの内容物を、遊び方説明書の指定どおりにセッティングします。
果樹園ミニというだけあり、パーツのサイズは小さいのですが、3歳児でも問題なく扱えました。
2.サイコロを振る
準備が整ったら、順番にサイコロを振ります。
私たちにとってはなんの新鮮味もない「サイコロを振る」ことも、3歳児にとっては初めてで新鮮な体験。「つぎはぼくがサイコロをふるばん」と、楽しそうにサイコロを振る姿に和みました。
3.くだものを収穫するorカラスのテオくんのマスを進める
出たサイコロの色・絵柄によって、くだものを収穫するか、カラスのテオくんのマスを進めるかが決まります。
サイコロの色が赤・青・黄色・緑のどれかなら、出た色のくだものをひとつ収穫(パッケージの缶に戻す)します。
サイコロの絵柄がくだものカゴなら、好きなくだものを収穫してOKです。絵柄がカラスのテオくんの場合は、カラスのテオくんのマスをひとつ進めます(カラスのテオくんが果樹園に一歩近づいてしまいます!)。
4.すべてのくだものを収穫するorカラスのテオくんが果樹園に到達するまで繰り返す
1~3を繰り返し、プレイヤーがくだものをすべて収穫し終えるか、カラスのテオくんが果樹園に到達したらゲームセット。
カラスのテオくんが果樹園に着く前にくだものをすべて収穫できたら、プレイヤーの勝ち。くだものをすべて収穫し終える前にカラスのテオくんが果樹園に到着してしまったら、カラスのテオくんの勝ちです!
果樹園ミニで実際に遊んだ感想
ここからは、果樹園ミニで実際に10歳・3歳児と遊んだ私の感想をご紹介します。
運ゲーだから、歳の差関係なく楽しく遊べる
果樹園ミニの勝敗に関係する要素は、基本的には「運」のみ。毎回上の子が勝ってしまったり、上の子が手を抜く必要があったり……というモヤモヤはまったくありません。
ごくたまに、くだものカゴの絵柄が出たときに収穫するくだものの色のチョイスが勝敗をわけるケースもありますが、戦略やスキルが必要というほどではないと思います。
我が家では子どもだけでなく私たち両親も、カラスのテオくんの絵柄が出るたびに「テオがくる~!」と大騒ぎしながら遊んでいます!
プレイヤー協力型ゲームだからきょうだいげんかにならないのが嬉しい
プレイヤー協力型のゲームなので、きょうだいが勝った負けたでケンカする(そして私が雷を落とす)ことがありません。これは、ママにとって最高に嬉しいポイント!
「このふたりがケンカせずに遊べる日が来るなんて……」と、夫とともに感動しました(笑)。
3歳児にとっては知育的要素もある
10歳の長男にとってはシンプルなゲームですが、3歳の次男にとっては知育的な側面もあると感じました。
前の章でご紹介した「大人もハマる 2~4歳におすすめのボードゲーム&カードゲーム5選」の記事にも一部書いてあるように、
・ サイコロの振り方を学ぶ
・ 順番を守る
・ 他人のターンでは見守る
・ ゲームのルールに従う
こんなことが、ゲームで遊びながら自然と身についていくと感じます。私はこのことに気づいてから、次々と新しいボードゲーム・カードゲームを買い求めるようになってしまいました……(遊びが知育を兼ねた一石二鳥さがたまらない)!
3歳児の脱線もまた楽しく、和む
「果樹園ミニで遊ぶことを通して、3歳児はゲームのルールに従うことを学べる」とお話したばかりですが、そう簡単にはいかせてくれないのが3歳児。数回遊ぶと、必ずマイルールを唱えはじめます。
ルールどおりではなく、自分の好きなようにくだものを配置したり、「カラスのテオくんがかわいそうだから、くだものあげたい」と、あの手この手でカラスのテオくんの味方をしようとしたり……。
ゲーム中に敵の味方をするという発想には、大人はもちろん、10歳の長男も驚いたようですが、そんな脱線も基本のルールを理解しているからこそだと考えると心が和みました。
果樹園ミニは歳の差きょうだいが対等に楽しめるゲーム
歳の差きょうだいが年齢差を気にせずに楽しめる果樹園ミニをご紹介しました。
私は果樹園ミニをきっかけに、「歳の差きょうだいが一緒に遊べるゲーム」を探すのにハマってしまい、その後もおもしろそうなゲームを見つけてはコツコツ買い足しています!
最後に、とくにおすすめの2つをご紹介して終わりたいと思います。
▼きらめく財宝
▼ドブルキッズ
歳の差きょうだいが楽しく遊べるのはもちろん、親子でも対等に楽しく遊べるゲームばかりです! 家族との楽しい時間を過ごすヒントにしていただけたら嬉しいです。
※記事内写真はすべて撮影:笹川かおり