「備えあれば憂いなし」ソルトアングラーの私が釣り場にタックル2セットを持参するワケ
釣り場にタックルを何セットか持って行く方は多いと思います。私もそうです。でも、それはルアーやリグ、仕掛けの重さや釣る場所ごとの使いやすさで使い分けているのではないでしょうか。私の場合は少しマニアックかもしれませんが、似たような仕様のタックルを2つ持って行くんです。実はそれにはある経験が関係しているのです。
釣りは予想外のことが起こる
ある日のこと。アジを釣りたいと、自宅から2時間以上かけて千葉県の外房に出かけた時のことでした。
その日の釣果は期待に反して、さっぱりという状態でした。それでも何とか結果がほしくてランガンを繰り返していると……やっと「コツン」と明確なアジ独特の吸い込むようなあたりがきました!
「やった。」待っていた魚の引き!しかし残念ながら大きくはなさそうです。「豆アジか……。」と少し意気消沈しましたが、それでも貴重な釣果です。楽しみながらリールを巻いていると……。魚の魚影が見えたと思った次の瞬間、60cmは確実にある背中の黒っぽい魚体が、下から突き上げるように私の魚の近くを反転して潜っていったのです!
ヒットした魚に別の魚が食いついた
「あっ!」驚いていると、魚が反転した直後、私のリール(シマノの2000番クラス)のドラグが驚くような早さで唸り出しました。そうです。その反転した大きな魚が私の魚を横取りしてしまったのです!
そのとき私の使っていたラインはPE0.4号、巻き量は100m、ロッドはメバリングロッド。どう考えてもその魚と正面から勝負できる強さは当然ありません。何とかだましだましでキャッチできるかもといった程度です。
何もできずラインブレイク
限界近くまで曲がったロッド、鳴り続けるリール、糸がどんどん引き出される様子が目でも確認できるほどです。「カチカチ……。」恐る恐るドラグを締めますが、音はやや弱くなるものの魚は止まりません。
「どうしよう……」考えながらも、時間切れの迫るラインの量で、力不足のこのタックルではテンションを保ちながら魚を止めるために徐々にドラグを締めるしか方法が浮かびません。
そこで少しずつドラグを締めていくと……「ピン!」とテンションがなくなってしまいました。ラインブレイクです……。リールのスプールを見てみると地が見えており、残り10mほどのラインが残っていました。当然ですが逃がした魚は大きい!
このときの私はそのタックル一つだけしか持ってきていなかったので、それ以後の釣りができなくなってしまい、結局ボウズで帰ることとなってしまったのです。
1タックルでは釣りができなくなることも
魚との勝負で当然負けることがあるのはよく分かっています。しかし、その日私が一番強く思ったのは、その魚のせいでその後の釣りができなくなってしまったことです。
早帰りとなってしまった帰りの2時間以上の道中で考えていたのは、今回の魚とのやりとりが良い経験ではあれ、この状況を想定しておかなければいけなかったのではないかという自分への反省でした。
そこから私は釣りに行く際、タックルを必ず2セット持って行くようにしたのです。遠征のパターンは自家用車で行くか公共交通機関で行くかの二つなので、車での遠征の際には2ピースのアジングロッドとメバリングロッド(どちらも7ft程度)、ラインはエステル0.3号とPE0.3号を持って行きます。
同じような強さなのは、単にライトゲームで楽しみたいから。小さな魚でも十分楽しめ、大きな魚もライトロッドで仕留めたいというライトゲームに対するこだわりがあるからです。(変なこだわりですが……笑)
スプールの替えで対応できるのでは?
ここまで書くと、スプールの替えで済むのでは?と思われる方もいるかもしれません。でも私は、他のタックルの出番も作ってあげたいので2セット持ち込むようにしています。
また、トラブルはリールだけでなくロッドにも起こり得るので、2タックルは心強い装備ですよね。これであれば、一つ目のタックルで釣りができない状況になっても、もう一つあるので安心ですからね。
また、似たような強さでもラインを2種類持って行きます。ひとつはエステル、これは風に強いためです。もうひとつはPE、風がない時に使用します。このように天候で区別もできるので、その面でも良いですよね。
なお、公共交通機関で遠征する際はパックロッドで2タックル持って行くようにしています。
モバイルロッドも選択肢としてアリ
前の記事(釣り旅のお供【パックロッドの選び方】3つの持ち運び方から考えよう )でも書きましたが、モバイルロッドでの移動はキャリングバッグに入れて移動すると、手軽さの面でもロッド保護の面でも良いと思います。
備えあれば憂い無し。「予想もしなかったことが起こる……。それが自然」ですからね。それではまた。
<アングラー「K」/TSURINEWSライター>