【お盆のキシャメシ傑作選】ここが「ラーチャン」の元祖だ!70年前から続く愛のセット(新潟市中央区)
食堂 衆楽(新潟市中央区)、近くには「沼垂テラス商店街」がある
お盆の期間に、編集部が選んだキシャメシ傑作選をお送りします
初回掲載:2024年5月21日
編集部コメント:「チャーハン+ラーメン」この全国的に超メジャーな組み合わせを「ラーチャン」と呼ぶことでオリジンの確立
にいがた経済新聞社の事務所は新潟市中央区の沼垂(ぬったり)にある(正確には沼垂東)。
週に一回程度、事務所に集まってミーティングをしているのだが、その日のランチは事務所近くのお店に歩いていくことが多い。
「もう12時ですね。ランチ行きますか」
白熱したミーティング。その後は午後の取材のためにしっかりとカロリーを接種したい気分だ。同僚をランチに誘い向かったのは、事務所から歩いて約1分のところにある中華料理屋さん「食堂 衆楽」だ。
店の外観、店内、そして店名。どこを切り取っても大衆向けの中華料理屋さん。居心地がよく、それでいて働く人たちが集っているせいか活気も感じる。
実はここ。単なる大衆向けの中華料理店さんではない。
そう。タイトルですでに明かしているが、今やたくさんの中華料理店で提供されているラーメンとチャーハンのセット「ラーチャン」を、初めてこの世に生み出したお店なのだそうだ。
ラーチャンが700円!安い!
衆楽の「ラーチャン」700円
(ラーチャン700円)
裏はとっていないが、お店の人が「ここがラーチャンの元祖」だと言っていた。
聞くところによると「ラーチャン」が生まれたのは70年くらい前だそう。沼垂地域は製造業が多く、ラーメンだけ、チャーハンだけだとお腹が満たされないお客さんが多かったそうだ。
そこで当時の店主が、サービスメニューとしてラーメンとチャーハンをセットでの提供を開始。もともとスタッフ間での注文を伝達する際に、ラーメンは「ラー1つ!」とか、チャーハンは「チャー2つ!」と言っていて、それが合わさって「ラーチャン」が生まれたのだそうだ。
あっさり系で昔ながらの味のラーメン
チャーハンも絶妙の味
それにしても安いし、ボリュームは申し分ない。そして気になる味だが、ラーメンはあっさり系のシンプルな昔ながらの味だ。ずっとこれからも残って欲しい王道ラーメンと言っていいだろう。
そしてチャーハンもパラパラ系。当然だが素人ではまねできないプロの味。さすが元祖だ。
味、ボリューム、料金、居心地・・・完璧だ。70年の歴史が裏付ける「ラーチャン」は、そう簡単に他の追随を許さない。
「お腹いっぱい食べて行って欲しい」という想いを紡いでいる衆楽は、お客さんへの「愛」に溢れている。
こんなお店が会社近くにあることが嬉しい。
(編集部・N)
【食堂 衆楽】
住所:新潟県新潟市中央区沼垂東3-5-30
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
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