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ホームから改札まで約10分!?「日本一のモグラ駅」って? 9月にはビアフェスが開催、今秋も臨時特急が停車

鉄道チャンネル

皆さんは「日本一のモグラ駅」の異名を持つ、JR東日本上越線の「土合駅」をご存知でしょうか?

土合駅は群馬県利根郡みなかみ町にあり、群馬県・新潟県の県境にある標高1977mの山「谷川岳」の登山客が多く利用する無人駅です。

そんな駅が何故「日本一のモグラ駅」と呼ばれるのか。それは新潟方面行の下り線のホームが地下深く、新清水トンネル内にあることから来ています。地上駅舎との標高差は約70メートルにもおよび、下りる階段の段数はなんと計486段。改札口からホームまではなんと10分もかかります。

しかし近年の土合駅はそれだけではなく、新たなスポットも登場しています。2021年春には駅直結の敷地内にグランピング施設「DOAI VILLAGE」がオープン。そして今は使われていない切符売り場や駅の事務室は「駅茶(えきっさ)モグラ」に生まれ変わっています。

ビアフェス「もぐらビアキャンプ」が9月に開催

そんなDOAI VILLAGEにて、ビアフェス「もぐらビアキャンプ」が2024年9月28日(土)に2年ぶりに開催されます。

土合駅の地下ホームではクラフトビールの貯蔵が行われています。この場所で熟成させたビールは「モグラ熟成ビール」と呼ばれ、貯蔵量は既に250リットルを超えているそう。今回のイベントでは、この「モグラ熟成ビール」が解禁されます。

なぜ地下ホームで熟成させるのでしょうか? 発酵の終了したビールを地下ホームの低温の環境のもと、穏やかに熟成させることで味や香りを調和させることができ、よりおいしいクラフトビールとなるからだそうです。

イベントは28日の11:00~19:00に開催。秋田から静岡までの各地のブルワリーのほか、飲食店やワークショップの出店も含め約20店舗が参加します。また、イベントでのビール売上の3%が、生物多様性の復元と持続的な地域づくりを進める取り組みを行う「赤谷プロジェクト」に寄付されます。

10・11月には特急「谷川岳もぐら・ループ」が停車

また、2024年10月~11月頭には、途中停車駅に土合を含む臨時列車「特急『谷川岳もぐら・ループ』」が運行されます。

谷川岳もぐら・ループは今夏の臨時列車にも設定されていましたが、今秋は7月に走行していた185系の車両は使用されず、E257系での運行となります。

◆谷川岳もぐら・ループ 詳細

[運転日]
10月:5(土)、6(日)、13(日)、20(日)、27(日)
11月:2(土)、3(日)、4(月)

[発着時刻]
谷川岳もぐら:大宮7:48発→越後湯沢11:00着
谷川岳ループ:越後湯沢15:25発→大宮18:24着

[停車駅]
大宮・熊谷・高崎・湯檜曽・土合・越後湯沢

[使用車両]
E257系 5両編成(全車指定席)

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