目指すは地元の未来活性化!地域のために、今できること 明豊中学・高校 地域盛り上げ隊 【大分県】
明豊中学・高校は2024年4月、地域の活性化のためにさまざまな活動をする「地域盛り上げ隊」を新設した。活動目的は、別府市を中心に地域の祭りやイベントに参加して人々と交流し、地域に愛される存在になること。また、生徒たちが活動を通して郷土愛を育み、将来は地域の担い手として活躍することを目指している。
昨年は、「大分・福岡デスティネーションキャンペーン」の観光列車出迎えボランティアや、「べっぷ火の海まつり」のフードコートの運営、「内成棚田おにぎり会」の田植え作業や草刈り体験など、地域イベントに10回以上、参加。設立当初は3人だった部員は、現在23人にまで増えた。部長の小畑光輝(3年)は「農作業など普段はできないことを経験できるのは楽しい。大変なこともあるが、やり遂げた後の達成感はとても大きい。今まで知らなかった世界を知ることは今後の人生に役立つ」と1年間の活動に大きな手応えを感じている。
地域活性化を目指し活動
この部を設立した顧問・戸高智幸教諭は、「部活動を通じて、生徒たちに多くの気付きが芽生えた」と話す。初期メンバーの上本琉依(3年)は、「多くのイベントに参加し、運営側の苦労などを知れた。今回の経験を今後につなげたい。進学先の地域イベントにも積極的に参加していきたい」という。田原英吉(同)は「人生で経験したことのない貴重な体験をさせてもらった。地元で進学するので、今後も地元愛を持って地域に貢献していきたい。地域の取り組みに対する考え方が変わり、大きな学びになった」と話す。
戸高教諭は「スポーツや文化に関係なく誰もが参加できる部をつくりたかった。この活動を通じて地域に愛される学校になることを目指したい」。地域の役に立てる活動を続けながら、生徒たちの郷土愛を育み、地元の未来活性化につなげていく考えだ。「地域盛り上げ隊」は、今後もさまざまな地域イベントに参加し、地域に必要とされる存在を目指し活動を続けていく。
内成棚田おにぎり会では、米づくりを田植えからサポートした
(塩月なつみ)