東京湾の船タチウオ釣りを3種類の釣り方で満喫 ジギング・テンヤ・天秤エサ釣りを使い分け
2月1日(土)、東京湾荒川笹目橋のけやき丸へ。今回は三つの釣り方でタチウオを狙う。
けやき丸でタチウオジギング
5時に集合。常連の外山浩司さん、甘利伸一さん、杉山光春さんに、船長の息子・航希さん(中2)の5人を乗せて5時30分に河岸払い。
朝はかなり寒かったが、暖房の効いたキャビンで釣りの話や仮眠をしながら快適クルージング。7時50分に猿島沖のポイントに到着。
「水深は52mです。反応は底べったりに出ていますので、底から10mでやってください」というアナウンスで実釣スタート。
エサ釣りでビンゴ
全員ジギングでスタートしたので、私もモーニングサービスを期待して、まずはジギングを試す。活性の高い魚を狙い、130gジグを速めのワンピッチジャークで誘う。すると、1投目に航希さんがタングステン製100gで、小型タチウオを抜き上げる。
続いて、外山さん、杉山さんと本命をキャッチしたが、私にはアタリがなく、次の流しでエサ釣りを試すとこれがビンゴ。
まだ、ある程度の活性があると思い、キビキビとした四分の一回転のシャクリで誘い上げる。すると、底上5mでエサの端をかじる独特のアタリが到来。
ここでアワせてもハリ掛かりしないので、そのまま同じシャクリとスピードで巻き続ける。最初のアタリから3mほど巻き上げたところで、ようやくハリまでくわえる本アタリが出た。すかさず電動のジョグアワセを入れるとガツンとヒット。下へ下へとバックする特有のファイトを楽しみながら抜き上げたのは、指4本級のメーターアップ。同じパターンで同サイズを4連釣と絶好調。
ジグでもキャッチ
数回目の潮回りで、また航希さん、外山さん、甘利さんが同時ヒットしたので、「これはジグの時合いが来た」とタックルを持ち替える。スローのワンピッチ中に、ガツンとリールを巻く手が止められた。
これも指4本級の良型で、その後もフォール中や巻き上げ中にしっかりとしたアタリが出て、ジグでも4尾キャッチ。
途中、強烈なファイトでドラゴン級がヒットしたが、こちらは抜き上げ時に目の前でバラしてしまいガッカリ。
テンヤでも的中
後半は潮が止まり、反応がさらに下がってジグではほとんどアタリが出なくなる。そこでテンヤ釣りを試すとまたまた的中。
水深73mの底から3mで、この釣り定番の誘いとなっているノンストップバイブレーションを試すと、1分ほどでテンヤをフワッと食上げるアタリ。即アワセを入れるとフッキング。
続いて、電動の微速で巻き上げながら竿先でシェイクし続ける電動微速巻きでも、突然ゴンというシグナルで連発。
ジグの4人はポツポツながら釣り続け、ラストにこの釣り2回目の甘利さんが108cmの極太を取り込む。「難しくても、このアタリと引きはクセになりますね」とにっこり。
三種類の釣り方で楽しんだ
私もテンヤでの最後の1投で良型を釣り上げ大満足で14時に沖上がりを迎えた。かなり活性が高い時には、エサ交換のタイムロスがなく、速い誘いでも勝負ができるジギングが有利。
逆にエサ釣りでは、活性が低い時でも、誘いの幅やタイミング次第でアタリを出しやすい。
そして、その両方を兼ねたテンヤ釣りは、エサが大きいため小型の数釣りには向いていないが、大型を選んで釣ったり、魚の目の前での定点シェイクなどでイライラバイトを誘発できるため、活性が低い時でもアタリが出やすいと感じる。
三種類の釣りでは、同じタチウオでも、誘い方やアタリの出方がまったく違い、どの釣り方も本当に面白いと思う。
船宿によって、釣り方は限定されることが多いが、同宿では人数によって、どの釣り方でも楽しめるので、ぜひまたチャレンジしたいと思う。
<週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年2月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。