放送から20年!2005年日本の韓ドラファンを沸かせた作品5選&視聴できるVODまとめ
2000年代序盤に巻き起こった韓流ブーム以降、多くの日本人を虜にしている韓国ドラマ。
『冬のソナタ』(KBS/2002)が起爆剤となり、その後様々なジャンルの作品が日本に上陸して人気を支え、韓ドラファンの裾野を広げていった。
それに大きく寄与したのが、2005年に日本の韓ドラファンを沸かせたドラマの数々。冬ソナブームが一旦落ち着きを見せはじめた頃に登場して、韓国ドラマの魅力を改めて多くの人に伝えた。
当時は、レンタルビデオ店に足を運んだり、DVDを購入したり、テレビで放送されるものを視聴していたが、現在はいくつかの作品は、VODで気軽に楽しめるようになっている。
そこで本記事では、今から約20年前に日本の韓ドラファンが夢中になったドラマのなかから、VODで配信中の作品を5つピックアップして紹介する。時代と共に作風が少しずつ変化し、最近はあまり見られなくなった純度の高い“これぞ王道の韓国ドラマ”を満喫することのできるラインナップだ。
(図)Danmee 「どの回も泣いたり笑ったり」日本ファンが選んだ1月~3月公開 No.1韓国ドラマはこれ!
悲しき恋歌 (MBC/2005)
『悲しき恋歌』は、クォン・サンウ&キム・ヒソン主演のラブストーリー。『冬のソナタ』に続き、韓ドラロマンスの魅力を多くの日本人に伝えた作品だ。
子ども時代のエピソードからゆっくりと物語が展開され、三角関係を軸に運命に翻弄される男女の姿が涙を誘う王道メロ。幾度となく離れ離れになり、もう少しのところで会えないシーンの連続にはもどかしさを感じるがドラマチックで、“すれ違い”がもたらす緊張感と再会できた時の高揚感に魅了される人が続出した。
●キャスト:クォン・サンウ、キム・ヒソン、ヨン・ジョンフン、キム・ヨンジュ、イ・ヨンハ 他
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年6月27日現在):U-NEXT、Rakuten TV、ABEMA、DMM TV
がんばれ!クムスン (MBC/2005)
『がんばれ!クムスン』は、純粋で前向きな主人公が、どんな困難にも前向きに立ち向かう姿が、日本の韓ドラファンの心を打ったホームドラマ。女性の自立やシングルマザーの奮闘、家制度への問題提議など、社会的テーマも盛り込まれている。
主人公が徐々に成長し洗練された女性へと変化する過程が、視聴者の共感を呼んだ作品で、人間味あふれる登場人物たちの姿も物語を盛り上げる。近年のヒューマンドラマや家族物のベースともいえる要素が散りばめられた1作だ。
●キャスト:ハン・ヘジン、カン・ジファン、キム・ナムギル、イ・セウン、ユン・ヨジョン 他
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年6月27日現在):Amazon Prime Video、DMM TV
復活 (KBS/2005)
『復活』は、オム・テウン&ハン・ジミン主演の復讐劇。主人公が、事故死したはずの家族の真相を知って本格的に始まる物語で、韓ドラの持つ斬新さと復讐物の味を、日本人に伝えたといっても過言ではない名作の1つだ。
複雑な人間関係のなかで繰り広げられる緻密なストーリーは圧巻。当時、多くの視聴者を物語に没入させ、想像を超える展開で度肝を抜いた。記憶喪失と一卵性の双子という設定を軸に、裏切りと陰謀、復讐が描かれた物語は、最後まで目が離せない。
●キャスト:オム・テウン、ハン・ジミン、ソ・イヒョン、イ・ジョンギル、コ・ジュウォン 他
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年6月27日現在):Amazon Prime Video
私の名前はキム・サムスン (MBC/2005)
『私の名前はキム・サムスン』は、ヒョンビン&キム・ソナ主演のラブコメディー。容姿にコンプレックスを持つ30代の普通の女性と、レストランの社長のドタバタロマンスで、今もなお多くの人の記憶に残る超人気作だ。
韓ドラの定番となっているツンデレキャラや、相反する男女が恋に落ちる展開など、ラブコメの教科書のような設定とシーンが盛りだくさん。ヒロインの現実的な悩みも取り上げられており、トキメキはもちろん視聴者の共感まで呼んだ作品だ。
●キャスト:キム・ソナ、ヒョンビン、チョン・リョウォン、ダニエル・ヘニー、キム・ジャオク 他
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年6月27日現在):Lemino
薯童謠(ソドンヨ) (SBS/2005)
『薯童謠(ソドンヨ)』は、『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)や『トンイ』(MBC/2010)など、数々の名作を世に送り出してきたイ・ビョンフン監督作品。百済を舞台に、王子でありながら平民として育った主人公の、愛と王位継承を描いた時代劇だ。
逆境に負けず王位の座につくまでの過程と、切ないロマンスの行方が最大の見どころ。政治的葛藤なども盛り込まれ、韓ドラ史劇の醍醐味をギュッと凝縮させている。観る者に余韻を残す結末も魅力の1つだ。
●キャスト:チョ・ヒョンジェ、イ・ボヨン、リュ・ジン、チョン・ソンギョン、キム・ヨンホ 他
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年6月27日現在):ABEMA、TELASA、J:COM STREAM、FOD
(ライター/西谷瀬里)