SKE48「告白心拍数」インタビュー――ストレートな歌詞が響く告白ソングは"脈拍ダンス"にも注目!
──33枚目のシングル「告白心拍数」が完成しました。
中野愛理「テンポが速いダンス曲なんですけど、1サビ、2サビ、ラストサビで全部振りが違って、私にとってはそれが初めての経験だったので、最初はすごく困惑したんです。困惑したまま振りが全然頭に入らなくて焦ったし、振り入れでもダメダメだったので、“MV撮影までにはちゃんと覚えなきゃ!”と思って、家でも一人で猛特訓しました。そんなふうに頑張った結果を、MVで見てほしいです!」
末永桜花「撮影のとき、“昨日の振り入れで落ち込んでたけど、どう? 大丈夫?”ってらぶりん(中野の愛称)に聞いたら、“いっぱい練習しました!”って返ってきて、顔にも自信が出ていて」
佐藤佳穂「後輩たちはみんな、振り入れのレッスンでは出来なくても、MV撮影とかの本番ではそうやって家で練習して、しっかり踊れるようになってきてくれるんです」
中野「あと、「告白心拍数」は歌詞もすごくストレートなので、多くの方に響くと思います!」
坂本真凜「本当にストレートだし、いろんな方に伝わりやすくて、すごく心に残る歌詞だと思います。MVで印象に残っているのは、最初はバラバラだったメンバーの心が1つになって結束力が強くなった結果、円陣を組んで“行くぞー!”っていう掛け声を掛けるシーンです。目の前にいたセンターの熊崎晴香さんの笑顔が素晴らしすぎて、その笑顔に引っ張られた私もいい表情をしていたと思います」
井上瑠夏「MVでは、脈を測っているような“脈拍ダンス”にも注目してほしいです。恋のドキドキを心拍数で表現したキュンキュンの歌詞と、かっこいい曲調の組み合わせもいいなーって思います」
菅原茉椰「シングルの表題曲としては、久々のダンス曲。実際に踊ってみたら、毎日筋肉痛で(笑)。ダイナミックな振付なので体力の消耗が激しくて、レッスン期間中はたくさん踊ったから、メンバーの荒井優希さんと太田彩夏ちゃんと一緒に牛タンを食べに行ったんです。そのとき、みんなご飯を1杯ずつおかわりして。次の日にジャケット撮影があったんですけど…いっぱいモリモリ食べました(笑)。それぐらい本当に美味しくて、いい思い出になりました(笑)」
末永「「告白心拍数」は、恋愛に前向きではっきりとした強い意志を感じる歌なんです。だからこそダンスもエネルギッシュで、パワフルなSKE48を届けられると思います」
佐藤「全員パンツスタイルの衣装では、新しいSKE48を感じてもらえると思います。あと、個人的に刺さったMVのシーンがあって。イントロで私がちょっとやる気のない(という設定の)メンバーに“一緒に踊ろうよ!”と声を掛けるんですけど、声が届かなくてレッスン場からメンバーが出て行ってしまうシーンなんですけど、過去の自分を思い出しました。自分もリーダーになりたての頃は、円陣を組んでも声が小さくて届かなかったなーって。その頃の自分を思い出して、感情を乗せやすい曲にもなっています」
──タイトルにある“心拍数”にかけた質問なんですが、みなさんが最近ドキドキしたエピソードを教えてもらえればと思います。
菅原「私は地元が宮城県なんですけど、地元でずっと見ていた仙台放送さんの『あらあらかしこ』という番組に出させていただいたときは、本当にドキドキしました。いつもはメンバーがいるんですけど1人だったし、いろいろ振っていただいてありがたい反面、好きな番組だからこそ“失敗したくない!”という緊張があって」
井上「私、11月13日に1st写真集が発売されるんですけど、発売日までのカウントダウン動画を毎日SNSにアップしているんです。撮り溜めしているのではなくリアルタイムで毎日撮影していて、毎日24時までに動画をアップするので、それがドキドキです。たまに撮り忘れてるんですよ(笑)。Zepp Fukuokaでライブがあったときも、前乗りした日に撮ってないことがあって。23時ぐらいにマネージャーさんから“まだですか?”って連絡があって、“今、もつ鍋を食べてます!”って返したこともありました(笑)」
坂本「私はちょっとしたことでもドキドキするタイプなんですけど、最近ドキドキしたのはコンビニでおにぎりとお茶を買ったときです。お会計をしてコンビニを出ようとした瞬間、お茶をレジに通していないことに気づいて、あわてて店員さんに“このお茶、レジを通してなかったです!”って言って、改めてお会計をしてもらいました。気づかずにお店を出たら犯罪者になるところだったって、すごくドキドキしました(笑)。それからは気をつけるようになって、お茶は自販機で買っておにぎりだけコンビニで買ってみたんです。そしたら、自販機で買ったことを忘れてお茶もレジを通してしまって、店員さんに“これ、うちの商品じゃないですよ”って言われてしまいました(笑)」
中野「ゲームが好きで『ピクミン』ってゲームをよくやるんですけど、怪獣みたいな大きくて強い敵にちっちゃなピクミンがどんどん食べられていくと、ドキドキして心が苦しくなります。でも、やっちゃうんですけど(笑)」
佐藤「最近だと、Zepp Nambaのライブ前日に前乗りしたとき、倉島杏実ちゃんと森本くるみちゃんと3人でご飯に行ったんですけど、思っていたより帰りが遅くなっちゃって。2人はまだ10代だから“早く帰らなきゃ!”ってドキドキしました。でも、2人はアイスを食べながらゆっくりと歩いていて(笑)。最終的には、ホテルに戻らなきゃいけない時間にまだ余裕があることがわかって、一緒にプリクラを撮って帰りました(笑)」
末永「今年の初めに広島でライブがあったときなんですけど、翌日に時間があったので、前からずっと行きたかった厳島神社に1人で出かけたんです。そしたら、参道がカップルか女子旅だらけで、1人で来ている女子は私だけ。あれはドキドキというか、ソワソワしました(笑)。しかも、テレビのロケ取材も来ていて、もし映り込んでファンの人が私に気づいたら、“1人でなんかかわいそう…”って思われるんじゃないか?って、そのドキドキもありました。でも、ずっと行きたかった場所だし、初めての1人旅みたいなものだったので、ワクワクしたし楽しかったです!」
──「告白心拍数」のMVでは、最初はバラバラだったメンバーの心が日々の活動の中で少しずつ1つになり、最終的には素晴らしいパフォーマンスを披露するという“成長”のストーリーが描かれています。そこで“成長”に関する質問になるのですが、みなさんが自身の成長を感じるのは、どんな瞬間ですか?
佐藤「メンバーやファンの方と話すときに、最近は自分の成長を感じます。1年半前にリーダーになった当初は、公演終わりにメンバーに話す内容を前日の夜から考えて話していたんです。それでも声が震えてしまって…。“このままじゃダメだ”と思って、前の日から話す内容を考えることをやめて、その場で思ったことを話すようにしてみたんです。その方が、失敗しても成長につながるんじゃないかって。そうしたら、逆にしっかり臨機応変に話せるようになってきて、ステージ上でも焦ることがなくなりました。ファンの方に“トークがうまくなったね!”って褒められることも増えて、自分でも成長できたと思います」
末永「さっきも話したように、今回のMV撮影でらぶりんに“大丈夫?”って声を掛けられたのは、自分の心に余裕があったからだと思うんです。そういう余裕が持てていたら、自分は成長できているのかな?と思います。最近は後輩の姿を見て、“自分にもこういうことがあったな”と振り返ることも増えてきて、それだけ自分も経験を重ねて、成長できているんだなって感じたりもします」
井上「私はTeam Sのメンバーとして活動させていただいているんですけど、Team KⅡの『時間がない』公演に出演する機会があったんです。Team Sの公演が元気ハツラツだとしたら、Team KⅡの公演は細かい動きが決まっていて、集団でのダンスパフォーマンスも多くて。その違いにかなり苦戦したんですけど、終わったあとにスタッフさんに褒めていただいて、加入8年目ですけど“私はまだまだ成長していけるんだ、限界突破できるんだ”って気づけました。これからも限界を決めず、新しい表現に挑戦していきたいです」
菅原「去年の7月からTeam Eの新公演『声出していこーぜ!!!』が始まったんですけど、それまでの公演に比べてソロで歌うパートが多いんです。それまでは誰かと一緒に合わせて歌うことがメインだったので、最初は“大丈夫かな?”、“ソロで歌うと下手だな…”と自分で思うことが多かったんです。でも、今は“こういう歌い方を次はしてみようかな”って、ソロで歌うことに対して前向きになっています。今は自分から“もっとボイトレを入れてください!”ってお願いしたり、ソロで歌うことが楽しいと感じていますし、成長できているのかなって思います。私の歌声が好きだと言ってくれるファンの方も増えました。お仕事以外では、ハイボールを飲めるようになったことに成長を感じますね(笑)。以前は甘いお酒を飲んでいたのに、ハイボールを楽しめる大人になったんだなーって(笑)」
坂本「グループに加入した当初の私は、先輩がこう言っているからこうしようとか、すべてに受け身でした。でも、今は違います。きっかけは、派生したユニットのSKE48プリマステラの公演で6人のメンバーのうち3人が体調不良になって、私を含めた残りの3人で公演をしたことです。3人で公演をすることが決まったのは、開演の30分前で…そのときに、“3人でもこうしたらもっと楽しんでもらえるんじゃないか?”と考えたり、自分が今できることは何かを考えて行動して、結果的にたくさんのファンの方が来て盛り上がってくださいました。それが自信にもなりましたし、成長できた経験だったと思います」
中野「レッスンで隠れなくなったことで、自分は成長したなって思います。以前はレッスンで先生やメンバーに見られるのが不安で、“今日は白と黒の服の人が多そうだから自分も白と黒の服にしよう”とか、壁と同化できるように壁と同じ色の服を着たりとか、とにかく目立たないようにしていました。でも、それだといつまで経っても成長できないし、“このままじゃダメだ!”と思ってそういう気持ちを切り替えて、逆に大きく踊ることを心がけるようになって、今では先生に褒められるぐらいになりました。最近は後輩に私のパフォーマンスが好きだと言ってもらえることもあって、素直にうれしいです。壁と同化してちゃダメですね(笑)」
──「告白心拍数」のリリース時期の季節は、秋。今年の秋は、どんな秋にしたいですか?
菅原「SKE48に夏のイメージを抱いてくださっているファンの方は多いと思うんですけど、今年の秋は「告白心拍数」のリリースもありますし、10月12日から14日までの3日間は16周年記念コンサート『SKE48 16th Anniversary Festival 2024』も開催されるので、秋冬も勢いを落とさずに年中お祭り騒ぎのSKE48というイメージをつけられる秋にしたいです!」
井上「「告白心拍数」の良さと今のSKE48の魅力をたくさんの方に知ってもらうために、1つでも多くの歌番組に出演できる秋にしたいです。個人的には、最近1人暮らしを始めたので、料理の秋にもしたいですね。まずは、卵焼きから(笑)」
坂本「私は8期生で、もう加入して8年。SKE48が16周年なので、その半分の期間在籍していて、アイドルとしてベテランの域になってきたと思います。そういう意味でも、後輩から憧れられる先輩としての背中を少しでも見せられる秋にしたいです!」
佐藤「私は、勉強の秋にしたいです。取りたい資格もいくつかあったりしますし、SNSの活用についても学んで、もっとSKE48のことを知っていただけるように頑張りたいです。あと、広東語も勉強したいんです。香港にもファンの方がたくさんいるので、その方たちと広東語でコミュニケーションできるようになったら、とても素晴らしいなと思うので!」
末永「「告白心拍数」のリリースと16周年コンサートがある秋になるので、もちろん地元の愛知、名古屋を大切にそこから盛り上げて、その上で全国の方に個性豊かなメンバーが揃っているSKE48の魅力を届けられる秋にできたら! 個人的には、行動的な秋にしたいです。鉄道が好きなのでいろんな電車にも乗りたいですし、メンバーに“ご飯行こうね!”と言いつつなかなか行けてなくて“詐欺だ!”と言われるので(笑)、ちゃんと行きたいです! とにかく何もしていない時間を作らないように、充実した秋にしたいと思います!」」
(おわり)
取材・文/大久保和則
撮影/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION
2024年10月2日(水)発売
CD+DVD/AVCD-61461/B/1900円(税込)
SKE48「告白心拍数」
2024年10月2日(水)発売
CD+DVD/AVCD-61464/B/1900円(税込)
SKE48「告白心拍数」
2024年10月2日(水)発売
CD+DVD/AVCD-61462/B/1900円(税込)
SKE48「告白心拍数」
2024年10月2日(水)発売
CD+DVD/AVCD-61465/B/1900円(税込)
SKE48「告白心拍数」
2024年10月2日(水)発売
CD+DVD/AVCD-61463/B/1900円(税込)
SKE48「告白心拍数」
2024年10月2日(水)発売
CD+DVD/AVCD-61416/B/1900円(税込)
SKE48「告白心拍数」
2024年10月2日(水)発売
CD/AVC1-61467/1200円(税込)
SKE48「告白心拍数」
LIVE INFORMATION
2024年10月12日(土) SKE48 16th Anniversary Festiva 2024 ~2008-2012~
2024年10月13日(日) SKE48 16th Anniversary Festival 2024~2013-2017~
2024年10月14日(月・祝) SKE48 16th Anniversary Festival 2024~2018-2024~
会場:名古屋国際会議場 センチュリーホール
開場 16:00 /開演 17:00(全公演共通)
出演:SKE48
※出演メンバーはスケジュール、体調などにより変更になる場合があります。
※公演日に活動を休止しているメンバーの出演はございません。
※出演メンバー変更による払い戻しはございませんのであらかじめご了承ください。
SKE48 16th Anniversary Festival 2024