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「どうかこの子との暮らしを楽しんで」亡き飼い主の「最後の手紙」が、臆病な猫を幸せへと導いた 米国

ねこちゃんホンポ

飼い主が亡くなり、猫は保護施設へ

画像はイメージです

2015年、米国での出来事です。

死を目前にしたある女性が、自分の死後は愛猫を保護施設に引き渡して飼い主を探してもらわなければならないと覚悟しました。一人息子は賃貸住宅に住んでいて、ペットを飼うことが禁止されていたからです。彼女はこの猫によい里親が見つかることを心から願っていました。

彼女はまもなく亡くなり、その息子が「Susie」という茶トラ猫をメリーランド州ダーウッドにある「Montgomery County Animal Services and Adoption Center」に引き渡しました。

保護施設に到着したSusieはとても内気で、世話係からも逃げて隅に隠れていました。職員たちは「この猫に里親を見つけるのは難しい」と判断しました。

このままでは安楽死処分しかありません。そのため、飼い主が生前にしたためた手紙を一般公開し、多くの人々に呼びかけることにしたのです。

未来の飼い主に向けた、最後の手紙

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将来の飼い主に宛てたこの手紙の中で、女性はSusieと暮らした静かな生活について詳しく述べています。最初はかなり内気だった猫が、やがて愛情深い家族になった様子が次のように書かれています。

「親愛なる友へ。わたしの大事なSusieを引き取ってくださって、本当にありがとうございます。この猫は3人きょうだいの中の1匹として生まれました。誕生日は2010年11月15日です。その年の12月1日に、我が家に引っ越してきました」

「最初は環境に慣れるまで家の中に閉じ込めていました。でも偶然外に出てしまい、4日間も行方不明になってしまったのです。二度と会えないかもしれないと思って悲しんでいました。4日目の夜になって天候が荒れ、激しい雷雨と騒音に見舞われました。翌朝外を探してみると、どこからかSusieがかけ寄ってきました。さっそく家の中に連れ帰りましたが、よほど怖い思いをしたのでしょう。その後は自分だけで外に出ることはなくなりました」

「Susieは何に対しても臆病で、人間をも怖がります。わたしに慣れるまで6~8ヵ月ほどかかりました。何とか外に連れ出そうとしても、わたしがそばにいないといやがります。体調が悪いわたしは玄関ポーチから外へは行けません。だからSusieもせいぜいポーチの横の庭を少し歩くくらいで、あとはずっと室内生活でした」

「Susieは変わった子ですが、一緒にいるととても楽しいです。抱かれるのが大好きですが、主導権を握るのはいつも猫のほうです。撫でられるのも大好きです。ほとんどの時間をわたしのベッドで過ごし、常にわたしのそばにいます」

「わたしと同じように、あなたもどうかSusieとの暮らしを楽しんでくださいね」

手紙の公開後に、飼い主が見つかる

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「彼女がこの手紙を書いたとき、里親に向けていたのは確かです」と、同施設の地域コーディネーターのKatherine Zenzanoさんは話しています。

「でもこの猫は自分を売り込むのがとても下手で、里親は見つかりそうもありません。だからこの手紙を公開することにしました。Susieだけでなく、同じ状況にあるほかの猫たちの助けになることを願っています。だってこの手紙は多くの人々の心を動かす内容だからです」

それから55日後、Susieにすてきな飼い主が見つかりました。人見知りの猫を飼った経験があるという女性です。

「この女性ならSusieと仲よく付き合っていけると信じています。よい家が見つかってうれしいです」と語ったKatherineさんです。

出典:A dying woman left a heartwarming note to her cat’s future owner.

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