高級腕時計を「つけてみたい」と男性にせがみロレックスをシレッと売却…26歳“借りパク女”の正体
<マニラに着きまニラーーー!!!>
<セブをセーブ!>
<ダナンについたんだなーんっつって>
「借りパク女」は海外旅行に出かけるたびに、オヤジ顔負けの痛すぎるダジャレを自身のSNSに投稿していた。
マッチングアプリで知り合った男性と食事をしている最中に、高級腕時計、ロレックスの「デイトナ」(時価約500万円相当)を盗んだとして、東京都目黒区の飲食店従業員、井上紫咲貴被告(26)が今月6日、窃盗の疑いで警視庁愛宕署に再逮捕された。
紫咲貴被告は昨年12月26日午後5時ごろ、東京都港区在住の男性会社員(54)と同区赤坂で会い、食事をした。その際、腕時計の話題になると、男性の腕に目をやりながら「かっこいい時計ですね。ちょっと見せてください。私もつけてみたい」とせがんだ。男性が腕時計を手渡すと、話題を変えて相手の気をそらし、そのまま別れた。
翌日、紫咲貴被告は貴金属買い取り店を訪れ、デイトナを約380万円で売りさばいた。盗まれたことに気付いた男性は、何度も紫咲貴被告に連絡を取ろうとしたが、無視され続けたという。
紫咲貴被告は今年1月にもマッチングアプリで知り合った別の港区在住の男性の高級腕時計「オーデマピゲ」を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕、起訴されている。
「紫咲貴は男性の自宅まで押しかけ、腕時計の話題を振り、男性が席を外した隙に時価約500万円相当のオーデマピゲを腕にはめ、逃げるようにして男性宅を後にしていた。押収した紫咲貴のスマホを解析したところ、今回の被害者とチャットでやりとりしていたことが分かり、事件が発覚。他にも余罪があるとみて調べる」(捜査事情通)
今年1月に任意同行を求められた際は容疑を認めていたが、逮捕後は一転、ダンマリを続けているという。
「紫咲貴は中目黒駅近くにある築40年ほどの狭いマンションに住んでいます。フィリピンやベトナム、韓国、沖縄など、しょっちゅう海外旅行や国内のリゾート地に出かけ、カジノに興じたり、プールサイドでぜいたくな時間を過ごしている様子をSNSにアップしていた」(捜査事情通)
紫咲貴被告の座右の銘は<他人に優しく自分にもっと優しく>で、<消したいのは無数の傷、忘れたいのは酒での失敗>などと投稿。
本人が働いていたとみられる赤坂のバーに連絡し、女性店長に「井上紫咲貴さんが、そちらで働いていますか?」とたずねると、「働いていないですね」と答え、「過去にも?」と続けると「あの、もう」と話しながら、「ごめんなさい。私は何も言えないので、オーナーから連絡でも大丈夫ですか」と言ったきり、締め切りまでに電話はなかった。