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鶏と煮干しのダブルスープと3種の塩が決め手「ワンタン塩ラーメン」細ストレート麺と特大ワンタン【自家製麺 らーめんてしお】射水市

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鶏と煮干しのダブルスープと3種の塩が決め手「ワンタン塩ラーメン」細ストレート麺と特大ワンタン【自家製麺 らーめんてしお】射水市

汗ばむ季節がやってきました。汗をかくと身体が塩分を欲っしているようで、ちょっとしょっぱいものが食べたくなりますよね。

 

というわけで、今回は塩ラーメン。

暑いときに汗をかきながら食べるといつも以上においしく感じられるだけでなく、頭がすっきりする気がしませんか?

太閤山にある塩ラーメンの人気店「てしお」

塩ラーメンが人気の店、「自家製麺 らーめんてしお」です。

 

「ひと口に“塩”と言っても、とんがった味わいのもの、甘み・うま味があるものなどさまざまで、それぞれの特徴を活かした、うまい塩ラーメンを作りたいと日々、精進してます」

 

こう話すのは、店主 金山卓矢さんです。

小高い丘に緑の木々が目にまぶしい富山県射水市の太閤山エリア。住宅街や富山県立大学からもほど近い場所に「らーめんてしお」はあります。

南砺市にあるラーメン店で修行を積んだ金山さんが独立し、開業したのは2020年のこと。

 

「塩にこだわったうまいラーメンを、天塩にかけて育てていきたい、そんな想いから店名をつけました」(金山さん)

店内は、直線的なラインが目立つ、すっきりとした印象です。

 

カウンター席と小上がりがあり、ベビーチェアもたくさん準備されていて、週末には小さい子供連れの家族の姿も多く見られます。

看板メニュー「ワンタン手塩らーめん」

店の看板メニューとなっているのが「ワンタン手塩らーめん」。

 

こだわりの塩ダレに使われているのは、ホタテ貝柱と利尻昆布、そして沖縄と能登産の塩 3種類。

 

「塩のよさを引き出すには、しっかりとしたスープ作りが大事で、素材のうまみをしっかりと煮だした“鶏だし”と“煮干しだし”を合わせて使っています。最後に、塩で整えていくといった感じでしょうか」(金山さん)

ホタテと昆布、塩…素材のうまみを煮出した黄金色のスープ

ワンタン手塩らーめん 1100円(税込)

まずは、黄金色が美しい透き通ったスープからいただきます。

すーっとしたのど越しで、雑味がなく、全体的にしっかりまとまった味わいです。

塩のとんがった感じがなく、まろやかな舌触りで、旨みも、コクもそのまま体に染みわたっていくかのよう。

 

このスープに合うように作られた自家製麺は、細めのストレート。

 

「おいしい麺を作ってくれる製麺所はたくさんありますが、自家製麺のよさはその日のスープに合う麺づくりができることですかね」(金山さん)

鶏や煮干しといった素材も、常に同じものが手に入るとは限りません。

食材や天気などその日によってスープの出方も違うので、麺もスープに合わせて微調整しながら作っているんだそう。

 

「4種類の小麦粉を使っていますが、水の温度や量、小麦粉のブレンドの仕方、麺の太さなどによって、食感や味わいがまったく違ってきます」(金山さん)

 

確かに、スープとけんかすることのない食感とのどごし、そして、ほどよい弾力があり、するすると箸がすすむストレート麺です。

つるんっ 特徴的な特大のワンタン

ワンタンの生地にもこだわっているそうですが、まず驚くのは、そのデカさ。

持ち上げるのが大変なほど、ずっしりとした重みがあります。

口に入れると、しっかりとした厚みと弾力を楽しめます。

食感はつるつるん、プルプルッとしていて、なめらかな舌触りがたまりません。

 

豚肉のタネを包み込んだ大きなワンタンが2枚も入っていて、スープや麺のインパクトに負けないおいしさも堪能できます。

 

「他店にはない、インパクトのあるワンタンを作りたくて…」と金山さん。確かに、今まで食べたワンタンメンのなかで一番大きなワンタンでした。

チャーシューは、舌でかみ切れるほどやわらかい鶏ムネ肉と、噛むほどに旨みを感じられる豚ロースの2枚です。

 

「どちらもは低温でゆっくり、しっかり火入れしたものなんですが、鶏ムネ肉のほうはまだやわらかくなるなと思っていて、こちらも勉強中です」(金山さん)

4種類の醤油をブレンドした特製醤油だれのラーメンも

実は、醤油にもかなりこだわっていて、特製醤油ダレには4種類の醤油を使っているんだそう。

 

ポイントになっているのは、小矢部市で1929年から100年近くにわたって醤油や味噌を作り続けている畑醸造から仕入れた醤油。富山県産の大豆や小麦を使い、昔ながらの製法で手仕込みしているのが特徴です。

スープだけでなく、麺もこちらはちぢれ麺。

手でよくもんで、スープがしっかりと麺に絡みます。

 

「鶏醤油らーめんには手揉みのちぢれ麺、煮干し醤油らーめんにはストレート麺を使っています。スープに合う製麺作りは難しいですが、楽しいですね」(金山さん)

ほかにも、月曜限定の煮干し鶏白湯らーめんや、期間限定で変わる金曜夜メニュー、夏季限定ラーメンなど、スープも麺もバリエーション豊富に楽しむことができます。

「バリエーションが多いのは、いつも来てくださるお客さんに楽しんでもらいたいというのもありますし、自分自身が作りたいラーメンというのもありまして…。とにかく、明日は今日よりもおいしいラーメンを、という気持ちで作ってます」(金山さん)

 

手塩にかけて育てるように、オンリーワンのラーメンを手間暇かけて追求し続ける「自家製麺 らーめんてしお」。訪れる度に、さらに磨きがかかった味と出会えそうです。


【自家製麺 らーめんてしお】
住所 富山県射水市太閤山1丁目52-52
営業時間 11:30〜14:30 毎週金曜は夜営業あり(18:00〜20:00)
定休日 火曜

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