讃岐+関西の“よいとこどり”うどん 垂水にオープンした『手打ちうどん 林家』に行ってきました 神戸市
6月28日に垂水郵便局の近くにオープンした『手打ちうどん 林家』。大通りから少し入った場所にあり、まだあまり多くの人に知られていないお店です。
西宮で昭和初期から続くうどん屋さんの三代目として店を継いだ、店主の林さん夫妻。25年間営業を続けましたが、両親の介護などを理由に閉店することに。
その後、奥さんの実家である香川で暮らす中で、讃岐うどん店で働くこととなり、手打ちうどんの手法や出汁のとり方を一から学び直したそうです。
垂水でうどん店を開店するにあたり、関西の人にも受け入れられやすいようにと、讃岐うどんそのままではなく、関西うどんのエッセンスを加えたオリジナルのうどんを開発。麺の硬さや出汁も、林さんのオリジナルです。
今回は、オープン以来“人気急上昇中”という「かすうどん」をいただくことにしました。
かすうどんのかすは「天かす」ではなく、「油かす」。大阪の南河内地方の郷土料理です。色々な地域を渡り歩いた林さんならではのメニューラインナップも同店の魅力です。
まずは麺を一すすり。モチモチ感がありますが、弾力は強すぎず、讃岐うどんと関西うどんのちょうど間のような食感です。噛み締めると小麦の豊かな風味を感じます。
油かすは、新鮮なホルモン(牛の腸)を油でじっくりと揚げて作られています。旨みが凝縮され、噛むとジュワッと味が染み出します。旨みが溶け出したお出汁も相乗効果で美味!
麺は量が多めで食べ応えがあるのですが、コシが強すぎないのでツルツルと食べられてしまいます。油かすがたっぷりで最後までなくならないのも嬉しい♪
同店、うどん以外はセルフ方式です。ずらっと並んだ天ぷら、おにぎり、おでん。つい、取りすぎてしまいそう。
人気の「かき揚げ」はビッグサイズ。分厚いかき揚げをザクッと豪快に味わう幸せは格別です!
さつまいもと玉ねぎの甘み、アミエビの香ばしさ、複数の味と食感が楽しめるのもかき揚げの魅力ですよね。季節によって具材は変わるそうです。
「他とはちょっと違う」といわれる「かしわ天」。食べてみると、中までしっかりと醤油味が染み込んで、唐揚げにも似た風味。讃岐風にうどんのトッピングにするのはもちろん、かしわ天をおつまみにして1杯飲むのも良さそうです。
夜の部では、天ぷらは注文を受けてから揚げるスタイル。一品料理とともにお酒を楽しんで、締めにうどんというのもよいですね。
「小さなお子さんから年配の方まで、気軽にお越しいただきたいです」と柔和に語る林さん夫妻。
長年培ったものを大切にしながらも、常に柔軟でアグレッシブな選択をしてきたお二人の、人生経験が活かされたお店です。気持ちの良い空間で、讃岐+関西の“よいとこどり”うどん、味わってみませんか?
場所
手打ちうどん 林家
(神戸市垂水区星が丘2-5-4)
営業時間
昼の部 11:00~14:30
夜の部 17:00~20:00
※売り切れ次第終了
定休日
日曜日夜の部・月曜日
TEL
080-5700-1183