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パリ五輪柔道団体銀メダリストの新添左季選手が技伝授 上越市で中高生に指導会

上越タウンジャーナル

パリ五輪の柔道混合団体で銀メダルを獲得した新添左季選手(28、自衛隊体育学校)による指導会が2024年11月11日、新潟県上越市寺町3の上越高校で開かれた。市内の中高生が直接組み合い、メダリストの技を学んだ。

《画像:生徒と組み合って技を指導する新添選手(中央)》

女子70kg級の新添選手は奈良県出身で、五輪出場はパリが初めて。個人では7位入賞し、団体では準々決勝と準決勝に出場して一本勝ちを収めるなど、メダル獲得に貢献した。

自衛隊では選手らが所属する自衛隊体育学校のピーアールも兼ね、オリンピックイヤーに合わせて4年に一度、その年の五輪に出場した各競技の選手を全国に派遣している。新添選手の指導会は県内では同校が初めてで、柔道部員のほか、近隣の中学校、高校の生徒や指導者ら約30人が参加した。

《画像:新添選手(左)から一本取ろうと果敢に挑んだ乱取り稽古》

新添選手はパリで着用した日本代表の道着に身を包み登場。直接生徒と組み合い、互いに技を掛け合う稽古の乱取りを行ったほか、内股や小外刈りといった足技を披露してコツを伝授。このうち得意技の内股については「足に意識がいきがちだけれど、上半身の崩しが大事。引き手をしっかり引いて、投げる時は下に押すイメージで」などと体の使い方をアドバイスした。

《画像:ペアで練習する生徒たちに体の使い方をアドバイスした》

上越高3年の女子部員(18)は「力が強く、特に足技は少し掛けただけでバランスを崩していてすごかった。技の入りや組み方など、自分の形以外にもあると知れて勉強になった」と話していた。

《画像:メダルやサイン入り色紙を手に記念撮影。新添選手には参加者から寄せ書きが贈られた》

参加者を前に新添選手は、「高校で柔道を辞めようかと思ったけれど、続けていたらオリンピックにも行けた。全国大会に行けなくても、日本一になれなくても諦めず、どこでピークが来るか分からないので、一日でも長く柔道を続けてほしい」と呼び掛けた。

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